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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
70
行方も生存も分からない大切な人の生存を願う一方で死をも願う人、愛する人の死んだように生きる美しい腕を目の前に彼岸へと行き着いた人、ぼんやりとした恐ろしいモノを自分の中に飼い慣らし、愛情とエゴの狭間で溺れていく人。あの世とこの世のあわいに立つ魍魎にユラユラユラユラシフルフル。人の道を辞め、ゾっとする彼岸の美しさとおぞましさに身を委ねる人の満ち足りた世界は恐ろしくもあり、蠱惑的でもあり。原作、映画、コミックスと、主軸が違う見せ方でそれぞれにみっしりと楽しめた匣世界。ほぅ。2018/03/08
Nishiuchi130
47
原作を読んだのは何年前になるだろう。コミカライズされてたのね。帰省の移動時間に読了。原作のスゴさは言うまでもないので、コミカライズについての感想だけど、あの長い作品をよく5巻にまとめたな!と感心。もう細かいところは忘れているけど、説明も必要十分な抜粋だし駆け足に感じることもなかった。見開きやぶち抜きが多く、表情が強調される構図がちょっと芝居がかって見えるのも、作風にマッチ。よいコミカライズです。一巻まるまる京極堂がでてこないのもまあw登場人物が多いこの作品ならしょうがないかw2017/10/09
藤月はな(灯れ松明の火)
47
完結、おめでとうございます!!原作の雰囲気を壊さず、更に分かりやすく、漫画化されており、とても素晴らしい作品でファンとしても感無量です(感涙)あの真相が明らかになる激動とも言えるシーンもあの余韻を残すラストも素晴らしいです。志水アキさん、今までお疲れ様でした、そして素晴らしい作品をありがとうございます!そして「狂骨の夢」も大変でしょうがこちらも一生、追いていく所存です(笑)2010/07/26
山茶
41
京極夏彦の世界を損なうことなく表現されていた。面白かったし、恐怖を感じた。2010/07/25
ミエル
32
原作同様、痒いところに手が届く丁寧な作風で満足な読後感。たっぷりと世界観を堪能できて楽しかった。魍魎とは境界。理性、技術、モラルなど様々な限界に存在して人を惑わすもの。形はあるが中身がない、だから払えない。この解釈、観念的でいいね。一通り、京極堂シリーズのコミカライズを読み終え、お腹いっぱい。コミカライズなのに読後の疲労感が半端ないのは、情報量が多すぎるから?しばらく経ったらまた読もう。 2019/05/22