出版社内容情報
明治39年に刊行された岡倉天心著『The Book of Tea』を、抜粋現代語訳とイメージビジュアルとで現代に蘇らせる。100年を越えて今に引き継がれる、茶の心。
内容説明
岡倉天心の名著『茶の本』の内容を抜粋して意訳。教養書、茶道書として扱われがちな『茶の本』を、現代の日本人がなるべく手に取りやすいよう、ビジュアルブックのスタイルでまとめました。
目次
第1章 一杯のお茶の中に
第2章 お茶の歴史
第3章 タオイズムと禅
第4章 茶室
第5章 アートと向きあう
第6章 花
第7章 茶人たち
著者等紹介
川口葉子[カワグチヨウコ]
ライター、エッセイスト。茨城県生まれ。大学時代より東京に暮らし、喫茶三昧。雑誌、ムック、WEB等でカフェについてのエッセイやレシピを連載中。WEBサイト“東京カフェマニア”を主宰
藤田一咲[フジタイッサク]
写真家。東京都生まれ。二十代をパリに暮らし、喫茶三昧。ネイチャーからイメージ・トランスファーまであらゆるジャンルの写真を手掛け、広告、雑誌、書籍と幅広く活躍
三枝克之[ミエダカツユキ]
作家。編集者。兵庫県生まれ。レコード会社、出版社勤務を経て、フリーの企画編集業に。15年以上を京都に暮らし、喫茶三昧。現在は沖縄に住み、宜野湾市にて“カフェユニゾン”を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃいみー
8
岡倉天心の「茶の本」から抜粋して翻訳し、美しい写真とともに「カフェスタイル」で、つまり現代の私達にも親しみやすく手に取りやすい形で提供してくれる本。お茶は、私達の日常生活に溶け込んでいるけれど、QOLを上げてくれる素晴らしいものだと常々思う。茶道の根底には禅や老師といった思想があるとのことで、その洗練された美の世界に興味をひかれた。2022/04/24
あるぱか
3
カフェスタイルということで、綺麗な写真と抜粋の文書でさっくりとまとめられていました。個人的にはさっくりしすぎて、少し難しかったです・・・機会があれば、全文を読んでみたいなと思える一冊でした。2015/08/17
rumi
2
心の師、岡倉天心『茶の本』の納得の意訳。日本に生まれそのDNAを受け継いでいることを誇りに思える。藤田一咲氏の写真とともに。2014/04/17
ロンロン
2
喫茶去(ま、お茶でも飲もう)/舌は小さな訓練を積み重ねて成長していくもの…お茶を飲みながら流し読み2013/09/10
なつの
1
『本のお茶』は、本のカタチをした一杯のお茶です。と本書にあったが、正にその通りだった。その一杯の上質な茶を飲むと落ち着いた和の心得を習得した気分だ。活字と美しい茶の写真が2ページ毎にあり、読みながら目でも楽しめた。様々な種類の中で茶の葉を蒸し臼でつき、丸めた団子の様な茶「団茶」が特に気になった。2015/06/14