感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えふのらん
2
三洋への移籍後に出版された鬼太郎夜話を収録。兎月と揉めたこともあって偽鬼太郎(竹内の風刺?)が現れたり、それが発端になって妙な地獄巡りにでたりする。ゲゲゲではよくある突飛な展開だが、会社を変えてからこんな作品を書いたということは重要なことなのかもしれない。また、表紙のねずみ男からもわかるように線も塗りも大人し目で、筆致がゲゲゲに近い。「猫娘」で烏に運ばれてしまった娘やトランク永井(フランキー堺では……)といった洒落たキャラクターが嬉しい。2024/01/28
でおでお
0
フランク永井ならぬトランク永井の腕に寄生する吸血木、ニセ鬼太郎による殺人など、第一巻に続くはちゃめちゃなストーリー展開に呆れるばかりだが、猫娘が地獄からシャバに戻らなくていいと言ったり、ニセ鬼太郎が反省して頭を丸めるなど、妙にほろりとさせられるシーンがある。すき焼きパーティーに集まる妖怪たちの描写には恐れ入る。これぞ水木さんの画力。2010/05/11
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- 和書
- カンピオーネ! 〈3〉