出版社内容情報
ますます謎が深まる。役行者については、昔から沢山の文献資料があるが、不思議なことばかり書いてある。空を飛んだというし、いつも前鬼・後鬼という二人の鬼を連れて歩いていたという。晩年は新羅に渡り、5百匹の虎の中にいたという。三歳で文字を書き、四歳で泥土の仏像を作り、七歳で梵字を書いたという.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』133頁、より)
内容説明
修験道の開祖、役小角の謎に満ちた生涯を、文献と伝承を渉猟して明らかにする。
目次
謎の誕生―天皇の子か、生まれながらの聖人か
少年時代―虫を踏まず、松の葉を食べる
山岳修行と神仙
吉野と大峯の神仙たち
鬼神を使役する
龍樹菩薩と会う
木食の聖人
鬼と壬申の乱
呪術師役行者
役行者と東国〔ほか〕