出版社内容情報
●全文対訳&翻訳者解説。原文でしかわからない、細やかな心情やニュアンスを理解する。
●俳優・太田緑ロランスら出演の朗読音声付き。ワイルドが「あの繊細なる楽器」と呼んだ、フランス語の音楽性を「耳」で味わう。
――――――――――――――
アイルランドの作家オスカー・ワイルドは、悲劇『サロメ』だけはフランス語で書きました。
なぜでしょう?
フランス語を音楽として捉え、フランス語ならではの語法を駆使してドラマを構築するためです。
(中略)
『サロメ』の持つ音楽性――
それは原文のフランス語で読まないと味わえないのです。
それだけではありません。
読んでいくと、フランス語特有の語法をワイルドが自分なりに使い分けたことにより、フランス語ならではのドラマ性が生み出されたことがわかります。
ほかの言語に翻訳したとたんに、そのドラマ性は失われてしまいます。
つまり、英訳(ワイルド自身による英語版は出ていません!)や日本語訳ではこの作品の真のおもしろさをすっかり味わうことはできないのです。
「はじめに」より抜粋
【目次】
・「サロメ」全文のフランス語+対訳(翻訳は角川文庫『新訳 サロメ』より)
・サクッとすばやくフランス語文法ポイント
・作家・作品解説
著者解説:Elleとリフレイン(繰り返し)によって仕掛けられたドラマ性/繰り返しによる音楽性/聖書に描かれる洗礼者ヨハネ/ヴーヴォワイエを使う小姓の悲哀/緑色のお花の意味/月の妖力/ヴーヴォワイエとチュトワイエに揺れるヨカナーンの心の乱れ/ヨカナーンの女性的属性に惹かれるサロメ/ヴーヴォワイエとチュトワイエに揺れるエロドの欲情/エドムより来たるは何者か/あの女を殺せ! など
・朗読劇音声収録
【目次】
・「サロメ」全文のフランス語+対訳(翻訳は角川文庫『新訳 サロメ』より)
・サクッとすばやくフランス語文法ポイント
・作家・作品解説
著者解説:Elleとリフレイン(繰り返し)によって仕掛けられたドラマ性/繰り返しによる音楽性/聖書に描かれる洗礼者ヨハネ/ヴーヴォワイエを使う小姓の悲哀/緑色のお花の意味/月の妖力/ヴーヴォワイエとチュトワイエに揺れるヨカナーンの心の乱れ/ヨカナーンの女性的属性に惹かれるサロメ/ヴーヴォワイエとチュトワイエに揺れるエロドの欲情/エドムより来たるは何者か/あの女を殺せ! など
・朗読劇音声収録
内容説明
全文対訳&訳者解説で原文でしかわからない、心情やニュアンスを理解する。朗読音声でワイルドが「あの繊細なる楽器」と呼んだ、フランス語の美しさを耳で味わう。原文を読み解くことでわかる、真のドラマ。
目次
1 Elle a l’air tr`es ´etrange.
2 Entre Salom`e.
3 Entre Iokanaan.
4 Entrent H´erode et H´erodias.5 Salom´e,dansez pour moi.
6 La lune est devenue rouge.
7 Je baiserai ta bouche.
著者等紹介
ワイルド,オスカー[ワイルド,オスカー] [Wilde,Oscar]
1854‐1900。アイルランドのダブリン市に生まれる。オックスフォード大学卒。イギリスの19世紀末の審美主義を代表する劇作家、小説家、詩人、随筆家
河合祥一郎[カワイショウイチロウ]
1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学教授(2026年3月退官予定)。著書に第23回サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)など
コルベイユ,スティーブ[コルベイユ,スティーブ] [Corbeil,Steve]
1978年カナダ・ケベック州生まれ。聖心女子大学国際交流学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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