出版社内容情報
本当はずっと、さよならしたかったんだ。
――此見えこ史上最も切ない、「決別」と「再生」の物語。
博多に暮らす高校1年生の白崎結芽は、言葉を話すことができない。
中学時代のある事件をきっかけに、声を出せなくなってしまったのだ。
ある朝、どうしても学校に行けず教室から逃げるように訪れた公園で、不登校の中学生・くるみと出会う。
近い境遇に意気投合する2人だったが、くるみの兄は高校でアイドル的の存在の三年生・須賀雅也先輩だった。
2人との出会いで大きく動き出す結芽の人生。
しかし平穏な日々は唐突に、そして残酷に終わりを迎える――。
切なくも驚愕を伴うラストを、あなたは予想できるか。
儚くも美しい青春を描き切る、此見えこ新境地!
【目次】
第一章 わたしの声
第二章 ひとりじゃない
第三章 好きなひと
第四章 ふつうのこと
第五章 つながる
最終章 この声で、伝えたい
あとがき