出版社内容情報
逃げ出した時間が、特別な夏に変わっていく。
期末試験を終え、夏休みを楽しもうと誓った俺と小白。
けれど母親に外出を禁じられた小白は、反発して家を飛び出してしまう。
突如始まった二人の逃避行は、温泉に入ったり、ファミレスで夜を語り明かしたりと、小旅行のように眩しい時間で――。
けれどその先には、避けられない現実が待っていた。
楽しいだけではいられない――向き合う時は今。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
16
1巻に比べてすごく分厚い。ということは……。家族とは何だろう。愛がありながら同時に憎む、姉との関係、母との関係。そんな複雑な心のゆれに悩む小白(加瀬宮)のドラマを思うと、いつ心が崩れてしまっても不思議ではない。小白をつねに支えている紅太にとっても、特別な感情が芽生えて当然。最初はファミレスでのグチ話から始まったとはいえ、そんな話を言い合えるのは、お互いの信頼があってこそ成り立つものだろう。夏休みという特別な時間。ここで物語は大きく転回していくことに。では2学期になったら? いくら明日でもそれは未来。2025/11/25




