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内容説明
地味で二流の分析機器メーカーが、人類の月面着陸よりもどでかいことをやってのけた。国の威信をかけたプロジェクトをさしおいて、私企業がヒトゲノムを解読するというアイディアは、参加者たった20名の会議で決定された。会社の利益を増やすために、額を集めて相談していたビジネスマンたちの会話から生まれた前代未聞の大事業。嵐の海に飛び込んだ手製の筏の乗組員が、莫大な富をめぐり大戦艦を出し抜いて新天地におりたつまでの舞台裏をすべて描きだす、手に汗握る渾身のノンフィクション。
目次
ヒトゲノムの解読完了
マウスをやったらどうかな
会議室からはじまった
そして歯車が動きだした
インフルエンザ菌の次は?
一億人の顧客
遺伝子ハンター
持ち札
到着時死亡
ベンター単位
戦闘開始
デッドラインは三月
わかっちゃいない
手の届く果実
汚いやつと言われるのはごめんだ
チェスの駒
ハエゲノムをつなぎ会わせる
事故
マイアミでダンス
非合意にいたる
あるがままに
ガーデンパーティー
大詰め
美しき瞬間
著者等紹介
シュリーヴ,ジェイムズ[シュリーヴ,ジェイムズ][Shreeve,James]
1973年にブラウン大学で学士号取得。アルフレッド・P・スローン財団フェローなどを経て全米の各紙誌に記事を寄稿している
古川奈々子[フルカワナナコ]
歯科医師として勤務したのち、マイアミ大学医学部分子薬理学教室にて心臓に関する研究を行なう
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GASHOW
8
遺伝子情報は誰のものか。遺伝子の解析結果の特許によって世の中が変わっていたかもしれない。解析はできたがまだまだ分かっていないことが多く、解析した人の固有のことかどうかもわかっていない。腸内細菌のDNAなどはまだ研究の先のことだけれど当時の関係者の利益優先で決まらなくてよかった。ゴールドラッシュの時のような感覚があった。こんな感じでSTEPの現場のノンフィクションがあれば読みたいなあと。2016/08/16
takao
3
ふむ2023/05/12
takehiro
0
クレイグベンターは、科学者というだけでなくビジネスマンとしても一流だと思いました、かなり破天荒な問題児みたいだけど。2013/07/10
fkmn
0
http://fkmn.exblog.jp/7632503/2008/11/03
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