フェルマーの鸚鵡はしゃべらない

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  • サイズ B6判/ページ数 486p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047914339
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

内容説明

「わたしゃ、弁護士がいなきゃしゃべらないよ!」と叫ぶ不思議なオウムを蚤の市で偶然手に入れた少年マックスと車椅子の老人リュシュ氏。その日から周囲で次々と奇妙な事件が発生する。オウムを奪おうとするマフィアの暗躍、謎の死をとげたリュシュ氏の友人、そして死者から託された数学に関する貴重な書物―。複雑に絡みあった謎のカギを握るのはこのオウムなのだろうか?古書店「千一冊の文書館」を営む、一風変わった車椅子探偵が、友人の死の真相をさぐるため、唯一の手掛かりである数学の世界へ謎解きの旅へ出る。ピラミッドの高さはどのように測る?220と284の不思議な関係とは?正方形の対角線は測れない?立方体の祭壇を二倍の大きさにするには?などなど―。めくるめく知の迷宮へいざなう数学ミステリの傑作。

著者等紹介

ゲジ,ドゥニ[ゲジ,ドゥニ][Guedj,Denis]
パリ第8大学科学史教授。本業以外にも映画や演劇のシナリオ制作をつとめるなどマルチな才能をみせる。数学・自然科学に関する著作も多数

藤野邦夫[フジノクニオ]
1935年生まれ。早稲田大学フランス文学科卒業。同大学院中退。東京大学講師、女子栄養大学講師などをつとめる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomosaku

2
「フェルマーの最終定理」をベースに、事件としてのミステリーを織り込みながら、数学の歴史やダイナミックな人間模様を描き出す意欲作……だと思っていただけに、このガッカリ感をどう表現すれば良いだろう。とにかく、和訳がダメ。これに尽きる。恐らくだが、訳者は原文を丁寧に訳することに注力したのだろうが、結果、ただでさえ難解な数学に関する記述は素人には理解不能な解説になり、他所も日本語として難解。内容や全体像はそこそこ面白いと思えただけに(構成はイマイチだが)、日本語を読むのに苦労するという「惜しい」作品。2008/05/09

陽之理

1
数学の推理小説。面白かったー!2003/12/06

chappy

0
数学の実際の歴史と現代のフィクションを交えたお話。もっと数学の歴史が事件に関わってくると思ってたのですが、フィクションの事件の内容は実際は浅くてちょっと残念に思いました。ただとても心惹かれたのは登場人物の雰囲気!言ってしまえば、よかったのはそれと数学の歴史だけだったかも。数学嫌いには薦められそうにない本でした。2014/05/10

saimoon

0
数学部分を割愛したそうだけど、むしろそこをちゃんと書いて欲しかった。

たつみ

0
面白かったけど、唐突に出てきた新宿NSビルとカラオケはストーリー上の必然性は全然なかった。著者の趣味?2024/03/16

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