出版社内容情報
1990年代初頭の東京。バブル崩壊後の抜け殻のような時代の中で、目的もなくフリーターを続ける若者と、カルト宗教にのめりこむ少女たち――。巧みな心情描写と息をもつかせぬ展開が広がる、イラスト入り青春小説!!
内容説明
原爆、サリン、新興宗教、炭疽菌。日本人でいるってなんて刺激的なんだろう?不透明な時代を生きるボクらの愛しくも哀しい、小さな神話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マコ
5
台風の中の京都旅行のお供に。クープランドってこんなにエンタメに振るんだ。作者はカナダ人で、90年代の日本を体験したってことは知っていたけれど、こんなに日本のことを思っていたとは思わなかった。もっとドライな感じだと思ってた。それだけでもうれしい。英語の翻訳のような会話を日本人がしているので(実際にそうなんだけど)読んでて奇妙な感じがするけれど、それもまた新鮮でよろしい。そしてやっぱり手紙が出てくる。パート1・2・3の文章量の違いに笑ってしまった。私は好きです。2018/09/30
のも
1
ええっ、みんなで読もうよってくらい全日本人的な小説。って思っちゃうってことは俺は結構みんなから外れているんだろうな2016/05/28
冬憑……(ふゆつき)
1
久しぶりに壁に投げたくなった。いや投げないけどね。本が可哀想だから。でも全力で投げたかった。それぐらい自分には合わない本でございました。ありがとうございます。2013/03/04
勉誠出版営業部
0
ダグラス・クープランドの『神は日本を憎んでる』を読了。90年代末の世紀末的で、虚無的な日本が巧く描かれていました。それにしてもゼロ年代を経て、日本はさらに「乾いて」きているという印象も…。2015/04/03
maki488
0
グスーヨンみたいだと思った。気が狂ってるとしか思えないストーリーの展開が最高。2014/09/03