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内容説明
死の泰緬鉄道建設工事。英国人捕虜と日本人通訳との、憎しみから和解への長い長い道のり。「エスクワイア」ノンフィクション賞受賞作の全訳。
目次
第1章 鉄道との出会い
第2章 陸軍通信隊将校へ
第3章 シンガポール陥落
第4章 捕虜となって
第5章 泰緬鉄道建設工事
第6章 拷問
第7章 軍法会議
第8章 アウトラム刑務所
第9章 日本の敗北―開かれた地獄の門
第10章 帰還と拷問の傷痕
第11章 復讐の再燃
第12章 再会、そして和解
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブラックジャケット
7
「戦場にかける橋」「猿の惑星」を書いたP・ブールは日本軍の捕虜となった経験が作品に反映されている。本書のローマクスも英軍の捕虜として、悪名高い泰緬鉄道の建設に従事させられた。捕虜の扱いは想像を絶するほど苛酷なもの。骨と皮だけになり重労働を課せられる。ローマクスは技術士官として恵まれた環境だったが、情報を得るためにラジオを作成するが、それが日本軍に摘発され、憲兵隊の拷問を受ける。その通訳に当たったのが永瀬。運命の二人は戦後長くトラウマに悩まされる人生を送る。最終章は倉敷での再会。重い内容だが素晴らしい。 2019/01/04
本と映画
6
真田広之が出演するハリウッド映画になったということで、読んでみました。戦時中に東南アジアで捕虜となった英兵の回顧録で、1990年代にまで通じる話になっています。日本兵から受けた拷問を50年の歳月忘れることができず、やはり回顧録を出版していたかつての日本兵に再会し、戦時中の謎を問うことで癒されていくという実話でした。やっぱり、トラウマになるといい大人でも何十年も引きずるのですね。。。ガクッ2014/04/11
aya-panta
0
二次大戦中に日本軍の捕虜になり、タイとビルマを結ぶ鉄道の建設に使役された英兵の回想録。手製のラジオが日本兵に見つかったことからスパイの容疑をかけられたのか、執拗な拷問を受ける。拷問の記憶はトラウマとなり英国へ帰還後も心からの安らぎが訪れることはない。そんな時に日本軍の通訳をやっていた男の消息を知り、会うことに。「やられたことを許すことはできない、でも」という英兵の気持ちは、同じ体験をしていない者には共有することはできない。語られる言葉に注意深く耳を傾けて、そのまま受け止めるだけです。2014/04/30
ひげおやじ
0
レールウエイという映画を見てこの本をみつけました クワイ河に虹をかけた男も読んでみたい 2022/03/21