内容説明
実業家の中山は、謎めいた脅迫電話に悩まされていた。三人の女性から、「責任を取って欲しい」という内容の電話が連日かかってくるのだが、中山には全く身に覚えがないのだ。そして、脅迫電話をかけてきたと思しき女性が新宿で死体として発見される。十津川警部と亀井刑事が事件の解決に乗り出すが、捜査は遅々として進まない。一方、中山は自らの空白の記憶を辿り、長野県・上田の別所温泉に向かう。中山と十津川がそれぞれに事件を調べるうちに、次第に恐るべき陰謀が明らかになり…。十津川警部、信州上田に馳せる!傑作ミステリー。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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