内容説明
能の水上流宗家・水上和憲には和鷹、秀美という孫がおり、この異母兄弟のどちらかが後継者と目されていた。だが、舞台で『道成寺』を舞っているさなか和鷹が急死、その直後、宗家和憲も突然行方不明に。一方、新宿の高層ビル街で川島という男が不審死を遂げる。川島の手から転がり落ちたのは、能楽関係者に信仰の篤い天河神社のお守り「五十鈴」だった。浅見光彦は奈良県を取材中、このふたつの事件に深くかかわっていくのだが…。錯綜する事件の中で明かされていく千年の儚き歴史、能楽の名流を巡る人々の愛憎劇とは?伝説シリーズ不朽の金字塔・新装上下合本版で登場。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年『死者の木霊』を自費出版し、作家としてデビュー。多数の作品を発表し、日本各地の伝説、風土、社会を背景とした叙情性あふれるミステリーで絶大な人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どらネコ
1
☆☆☆2017/01/16
TAKU
0
おもしろかった。このシリーズを最初から読んでみようかなという気になった。紀行物+推理小説というのは、ありきたりかもしれないけど、お得感がありますな。天河神社へ行きたいというのがあって読んでみたのだが、ますます行きたくなってきた。2014/09/07
じじちょん
0
犯人が判明して以降があっさりしていた。犯人も意外といえば意外でしたが、主な登場人物でなかったので、ふーん…といった感じでした。2013/11/03
タカシ
0
ヒロインが2人だった。最後はあっさりという感じ。途中が長かった。2013/06/05
Mark
0
浅見光彦とは知らず、読み始めてからあのテレビシリーズのものだと知った。非常に面白かった。ただ、浅見探偵の思考回路の早さとか優れている部分がも一つ伝わってこない。だらだらと関係者の話を聞いているだけに感じた。ストーリーはなかなか先が読めず、展開は面白かっただけに、もう少し複雑な大団円が欲しいところ。2012/12/01