内容説明
レコード会社の制作部に勤務する流場裕一がみずから発掘したボーカリスト、リオ。これまで出会ったことのない彼女の才能に惚れ込みデビューの準備を進めていた。全ては順調だった。だが、ある日、流場はAVルームで死んでいる上司の稲本を見つける。数日後、妻の美里も意識を失い入院する。二人が倒れた現場には、何故かリオのテープが…。この二人に何が起きたのか?そこには、音を認識する卓越した能力―絶対音感―が関与していた。彼らがリオの歌声に聴いてしまったものとは…。やがて、流場の前に想像の域を超える恐るべき真実が姿をあらわしはじめる。日常に何気なく耳にする「音」の恐怖に新鋭が迫るホラー・ミステリー。