内容説明
「あいつは、毎晩のようにわたしのベッドにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません…」深夜放送の人気DJ・新谷可南は、養父と二人暮らしをしている『F女学院の少女A』という女子高生から投書を受ける。可南が手紙の内容に該当する学校を調べたところ、『少女A』の家庭環境にあてはまる生徒は、三人いることがわかる。数日後、そのうちのひとりの養父が、自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることがやがて明らかになり…。絶望の中で完全犯罪に生きる希望を求めた“少女A”を描いた、書下し長編本格ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チガ
16
この本を図書館で借りて、その日のニュースで亡くなられた事を知りました。ご冥福をお祈り致します。少女Aの正体、序盤は違った展開を想像していて、途中で犯人に気付き、終盤の犯人側から語られる真相を読んで納得。少女のパートの真実には気が付きませんでした、良い意味でやられた。読みやすくてさくさくと、そして先が気になって一気に読んでしまいました。2013/03/22
星落秋風五丈原
14
「あいつは、毎晩のように私のベッドにやってくるんです。このままではあいつを殺してしまうかもしれません。」深夜放送の人気DJ新谷可南は、養父と二人暮らしをしている「F女学園の少女A」という女子校生から投書を受ける。 可南が手紙の内容に該当する学校を昔の友人脇坂のつてで調べた所家庭環境に当てはまる生徒は3人いることがわかる。数日後そのうちの一人の養父が自宅で刺殺されてしまう。一見単純な養父殺しに見えたこの事件の裏には、複雑にからみあう人間関係があることが明らかになり。書き下ろし長編推理ミステリー。2001/08/18
詩界 -うたか-
13
#読了◆いつも心地良い声が好きだった――そのラジオで語られる声が、ただ少女に襲ってくる。ゆっくりとした動きで、彼女は逃れることが出来ず耐える事しか出来ない。そんな中ラジオで少女が養父から養母が亡くなってから悲惨な事になっているというお便りを読んだ新谷は気になり、F女学院の教師をしている同級生に連絡を取るが――養父がいる学生は三人いて!?◆一体誰が「少女A」なのか。初読みならドキドキするだろう。手腕とはまさにこれ。面白い。ワクワクするミステリー。再読楽しい【再読】2020/12/01
なあちゃん
3
どこかで読んだ気がする物語だった。 もしかして、ドラマ化されたのを見たのかも。 義理の親子の人、案外いるんだなあと思う。2016/05/20
ダーク
2
★★★★★★★★★☆2024/05/20
-
- 和書
- 初歩から学ぶ化学装置設計