内容説明
「求む、バカな人」―この珍妙な求人広告に魅かれて涼子はある日、一宮探偵事務所の門を叩いた。それは五年間続けてきたそこそこ楽しいけれど満たされないOL生活に別れを告げた直後のことだった。こうして自分にとって大切な何かを探すために彼女は人生を再スタートされる…。罪を犯さざるを得なかった人間たちの悲劇―屈折した善意が他人を追いつめる果ては殺人者にさえしてしまう。「善意の檻」仕事も家族も捨てて故郷で人生をやり直そうとした男が哀しい結末を迎える表題作「歪んだ素描」など、涼子が人間の人に隠された深い悲しみや情念を見つめながら成長してゆく姿を描く、連作四編。傑作ヒューマン・ミステリー。
目次
善意の檻
眠る骨
彼の動機
歪んだ素描
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よしりん
16
表紙が違うんだけど…?ずっと読んでみたいと思ってたシリーズ第1作!藤森涼子が想像していた人物像と全く違ったけど面白かった。これからきっと涼子は成長していくんだろうな~先が楽しみ⤴️2017/12/08
もも
5
読みやすくて一気に読んでしまいました。事件の裏にある人間の行動と心理にたどり着くまで、ずっと着地点が気になりました。登場人物は皆、どこかこういう人、いるよね、とか、なんとなく私も気持ちがわかる、と、なにかしら共感できる部分がありました。何度か行った名古屋が舞台で、知っている駅名も出てきて、ちょっと嬉しかったです。2023/03/11
Tadaya Sato
1
ちょつとテスト
鬼平
1
いいねえ!続けてシリーズを読んでみよう。2012/06/16
あられもち
1
ちょっと古い本でしたが、面白くてすらすら読めました。2011/09/07