内容説明
「おい、保瀬はどないした?」花菱警視が叫んだ時には、保瀬の姿はどこにも見当らない。「あの鉄砲玉が!」花菱のボヤキをよそに、自分の車に取りつけてあった追尾用の発信機を取りはずし、保瀬警部は犯人を追って飛び出していった…。トレンチコートに海泡石のパイプ、おもむろに取り出す手帳は警察手帳より一回り大きな螺鈿細工仕込みの鼈甲製。先祖がスペイン戦争で人民戦線側に投じた数少ない日本人だから血の気も多い。ユニークなこの独身男こそ我らが保瀬七郎だ。その保瀬警部が驚天動地の大事件に巻き込まれ、活き活きと暴れ出した。古今の探偵小説、映画、漫才落語等の知識を駆使した世紀の書下し大パロディ冒険推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
95
登録数が少なくて久しぶりに1番目の感想。推理部分が少なかったけれど冒険小説として楽しめた。それにしても本の画像が全然違う・・・。2015/04/06
雪紫
51
「名探偵Z」の前の話ということで読んでみたら(あ、仙波警部おった)、かなりのダイ・ハードな冒険小説だった件。解決シーンの最中に新たな殺人に巻き込まれたのを機に保瀬警部と愉快な仲間達があらゆるパロディ詰め込み(らしい)大事件に突っ込んでいく(ネタがわからない・・・)。芦辺さん、詰め込み過ぎです・・・場面展開変わり過ぎて振り落とされまくり。なんでもあり。うん、これは確かに世界観同じだわな。彼には安穏な事件など、周りが許しちゃくれないのだ。そして良く保瀬警部以外も生き残れたなこれ・・・。2024/12/07
kanamori
0
☆★2012/10/04
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- 和書
- 世界動物アトラス