感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
5
アマンガル、立つ。そして迫水もまた、その戦いと日々の中で軍国主義から放たれた自分の理由を見つけていく。しかし、少女ゲリィと解り合えそうになるまえにその死を目撃し、迫水はリーンの翼を発動して聖戦士と目覚めることとなる。更なる戦いが続くが、迫水は既に己の力を自覚し、剣を振るい勝利を勝ち得ていく。リンレイという個人のために戦う理由を見出すが、一方で、聖戦士として周囲の期待を背負っていくことともなるのがこれからの迫水にとってどう出るか。人間がどう生き、どう戦うかを迫られていくのだろうか。2017/05/30
santana01
0
バイストン・ウェル世界における聖戦士の証であるリーンの翼が顕現した迫水真次郎。そのことに戸惑いながらも、異世界における自らの生存理由を求めようと苦闘する。とここまでが第二巻だが、愛と冒険の英雄ロマンに必要なスピード感がまったくない。いかにも展開が遅すぎる。理由は著者が主人公や登場人物に関係のない感慨や国家観、戦争観などをやたら披瀝するため。そのことを書きたいがために特攻隊員を主人公にしたのだろうが、いかにも肩に力が入りすぎていて読者が置き去りにされている。2015/05/18