内容説明
“北朝鮮諜報工作船が近日中に能登半島千里ヶ浜に接近する可能性あり”―荒天の夜に「白い快速船」からH2508というコード暗号の工作員が潜入したとの情報が入った。公安調査庁の三田村秀武は逮捕に異常な執念を燃やしたが、その頃、近畿電波監理局がスパイの通信と思われる違法電波を傍受。発信地は大阪梅田の「エコーマンション」らしい。電文は国際モールス符号でうたれた数字の羅列からなる暗号だった。そして―意外な支援組織の存在と「要注意人物」が浮かび上がった…。国際謀略の実態を描いた迫真のノンフィクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
check09
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図書館で檜山良昭の欄を探し、たまたま手に取った一冊。架空戦記かと思ったら、事実に基づいたノンフィクションとのこと。ただ巻末に実在上の人物と関係ないという断りがあるので、多少脚色はあるかもしれない。実際に読んでみると、北朝鮮の工作員が日本に潜入するところから始まり、工作員を追う捜査が進むに従い事件の全貌が見えてくる。事件というより謀略といったほうがいいかもしれない。証言に基づいて話が進み、最後には実際の事件に結び付けられる。結末が真相なのかどうかはわからないが、とても面白い本だった。2011/03/31
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