出版社内容情報
榎田 尤利[エダ ユウリ]
著・文・その他
内容説明
その美貌と快楽主義的性格で、強かに生きてきた極道、辻良典。しかし切れ者弁護士の財津と、彼の甥で自らの舎弟でもある菊池に弱みを握られてしまう。三人での肉体関係を強いられ、屈辱を超えた先の悦楽に溺れ始める辻。二人から捧げられる、偏執的ともいえる愛にも慣れてきた頃、詐欺グループの一員で、辻を慕っていた青年が殺されて…。乾いた非情な裏社会で、男たちはなにを欲し、欲されるのか。官能的なハードボイルドBL!
著者等紹介
榎田尤利[エダユウリ]
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田ユウリ名義での著書も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
54
久しぶりに濃いBL作品。角川文庫より「白」「ピンク」「黒」と著者の3作品セレクト出版されたうちの「黒」。極道で組を率いる辻、組の弁護士の財津、下っ端組員の菊池、3Pの官能シーンたっぷり。暴力団×詐欺グループの暴力バリバリの硬派な部分と爛れた愛欲シーンのアンバランスが読み応えあった。会話も笑いたくなる部分が多くて外で読むのは危険。こっそりまた読もう…感想書いたらこっそりじゃないか。2024/02/16
桜
24
「榎田尤利」さんのご本は初めてだけど…。こんな濃いBL、普通の文庫で出していいんかい?!とビックリしました(ㆁωㆁ) 木原音瀬さんやヨネダコウさんと通じる、「愛する」「執着する」を突き詰めた1冊。 ソコに向き合えない辻が幸せならそれでいい(*´ω`*)2023/02/08
flower0824_
18
榎田さんの角川BL第3弾。ヤクザの組長辻が、組の顧問弁護士財津と、その甥で舎弟の菊池に、ひたすら甘やかされ愛されるお話。角川レーベルなのに結構ハードでした。知らずに買う人がいないか心配です。辻は女だけでなく男にも、とにかくもてまくり。個人的に3Pというシチュエーションはあまり萌えないのだけれど、三人が納得のうえ楽しそうだったのでアリです。みなさまのレビューで前日譚の短編があると知りましたが、今から新品で手に入れるのは難しいかな…。2022/09/11
coco夏ko10角
16
厚くて濃いものを読んだ。前日譚あるのか~、同時収録して欲しかったなぁ。2023/02/08
Yuri
15
作家さん読み。もー、手に取ってからあっという間の一気読みでした。組を統括する辻と舎弟の菊池。組弁護士の財津の三角?関係。ちょっと切ないレンの手紙とかうるっとしました。2022/08/25