出版社内容情報
『これは“私”が体験した、本当にあったお話です。』
謎の作家阿澄思惟が蒐集した恐怖体験談の数々。
本書は、著者が2007年から2024年までの間に行った取材および収集した資料に基づく。
現代モキュメンタリーホラーに大きな影響を与えた『忌録:document X』『禁祀:occult』の著者が贈る、実話怪談集。
【目次】
内容説明
これは”私”が体験した、本当にあったお話です。ホラー作家・阿澄思惟が蒐集した恐怖体験談の数々。本書は、著者が2007年から2024年までの間に行った取材および収集した資料に基づく。
目次
行方不明
敷石の小径
鬼婆の家
白い魚影
幽霊の髪の毛
藪の中から
〇・〇三ミリのおじさん
人魚漁
庭の神様
ペンフレンド募集
こっくりさん来た
コロシババア
売ってはいけない山
呪いの直線道路
記憶の改ざん
山賊まがい
エベ
怖い怖い怖い怖い
原因はUFO
ラブホテルの焼却炉
一歩の田
なんで言っちゃうの
イハホ酒
幽霊も女
自殺じゃダメなんです
繁盛するテナント
ヤマンバ集落
土の下
鳥首
顔を変える
中国の心霊手術
クダリ
水が合わない
河童の肉
歯のある市松人形
人魚塚
本物の心霊写真
寝ずの番
カエルじゃない
水を捨てるバイト
兄の結婚
ヤマエビス
赤いハイヒール
本家参りの神事
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
47
“不気味で巧い”と唸る。誰よりも早くネットでフェイクドキュメンタリーのようなものを始めた阿澄思惟さんによる、十数年かけて拾い集めたという“テイ”の実話怪談集。もう怖気しかない事件も時折挟まるので、フィクションではあると思うのだが、実話怪談と物語の端境目を巧みに描いてくるので実話怪談を読んでいる気分になってしまう。其々の形態を深く理解している作者さんならではの不気味さ。どの話も過不足なく怖い、と云うより不気味なのだ。どの話が怖いかなんて選べないくらい粒揃いの不気味さ。サラッとした不気味な物語の群れ(笑)2026/07/10
佐倉
20
ブーム以前、Kindleで『忌録』を発表し話題になった阿澄思惟の新刊となれば手に取らないわけには行かない。内容はオーソドックスな実話怪談形式。一話一話が面白いホラーショートショートという感じて今作はこういうジャブ的な感じか…と思ったが、ところどころにリンクが見え隠れし、終盤に奇怪で悍ましい儀式が支配する壮大な民俗学ホラーに結実していくところは阿澄思惟らしい。エピソード単位ではネットで呪物を売る『幽霊の髪の毛』、『ラブホテルの焼却炉』、『中国の心霊手術』、怪異感に同感する『歯のある市松人形』が好き。2026/06/03
キナコ
19
表紙買いした一冊。短編ホラー集。見開きで終わる話もあれば、5ページくらいで終わる話もある。徐々に内容が濃くなる感じが上手い。何故か繰り返し読みたくなるなぁ。人づてに集めた話がメインではあるが、個人的には「幽霊の髪の毛」が印象的。因果応報というか、いくらお金に困ってても自分の体の一部を売ることに抵抗がない方が怖いわ。2026/06/23
sasaki_1/700k
12
登録漏れ。これは、実話怪談フォーマットのホラー小説なのではないか。映像作品のフェイクドキュメンタリーが心霊ドキュメンタリーと肉薄するのとちょうどきれいに対応するかたちで、これはまさしく心霊ドキュメンタリーに見える。阿澄思惟の過去作や「近畿地方〜」などの資料集積型のフォーマットが先に「テキスト版フェイクドキュメンタリー」と評価されたところを経由して、ようやくそこに帰り着いたというところなのではないだろうか。著者の既存の方向性を期待していた向きには肩透かしかもしれないが、個人的には画期的作品だと思う。2026/06/30
沙智
8
面白かったし怖かった。30話以降が特に不可解さの度合いが好みの話が多かった。多様なベクトルの恐怖を味わえるが、自分の体が老人並みに衰えていく「幽霊の髪の毛」や便に毛が混ざる「河童の肉」のような、身体に妙な影響を及ぼす恐怖がなんだかんだ一番嫌かもと思った。2026/06/30
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