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出版社内容情報
少女と人外の子の、ふしぎで切実な友情物語。
幼稚園に通う涼子は、弟の出産で母親が入院している間、
お隣の上谷地家に預けられることに。
そこには、いつも紙袋をかぶっている不思議な子「かみちゃん」がいた。
すぐに仲良くなった二人は特別な友情を育んでいく。
弟と母の帰宅を心待ちにしていた涼子だったが、家に戻ってきた母親は
以前の優しい母親とは別人のようになっていた。
弟ばかり可愛がり、涼子に辛く当たる母。
涼子にとって、長く辛い日々が始まった――。
漫画誌・ハルタの新人賞「八咫烏杯」出身、新鋭・古田青葉のデビュー作!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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2
人間に擬態できる不思議な生き物「かみちゃん」と、弟の誕生をきっかけに徐々にネグレクトを受けるようになった「涼子(りょうちゃん)」のふたりの友情を描いた作品。紙袋の内側については、最後まで謎のままにするのかと思っていたら、早々にカミングアウトしてしまうので、恐らくメインとして描かれるのはそこではないのだろう。ほのぼのとした絵柄ながら、怪しげな宗教勧誘や、娘を足蹴にする毒親など、所々殺伐としているのが妙に恐ろしく感じられる。得体の知れない生物よりも、本当に用心しないといけないのは、家族や隣人なのかもしれない。2025/11/22




