出版社内容情報
最強の悪魔祓いである『聖女』の娘として生まれたメリル・クライン。
幼少より持て囃され続けた彼女は、傲慢かつ自惚れきった性格に育ったが――初任務で悪魔と対峙した際、ある事実に気付いてしまう。
「私って何の力もないのでは?」
『聖女』たる母の才能は、何一つとしてメリルに受け継がれていなかったのだ。
無能の身で悪魔と睨み合う絶望的な状況の中、悪魔が発した「我は誰も殺していない」という言葉にメリルは活路を見出す。
「――ならば、私があなたの無実を証明してみせましょう!」
三下系七光り聖女がただ己の保身のため、舌先三寸で「謎」を解き、周囲の勘違いが加速する──
やがて『不戦の聖女』と呼ばれる最弱少女の活躍を描く、新感覚の勘違い系コメディ&ミステリー!
【書籍版限定の書き下ろしエピソード収録】
・付章 『その手は届かず』
内容説明
最強の悪魔祓いである『聖女』の娘として生まれたメリル・クライン。幼少より持て囃され続けた彼女は、傲慢かつ自惚れきった性格に育ったが―その実、『聖女』たる母の才能は何一つとしてメリルに受け継がれていなかった。絶望的な状況の中、悪魔が発した「我は誰も殺していない」という言葉にメリルは活路を見出す。「―ならば、私があなたの無実を証明してみせましょう!」三下系七光り聖女がただ己の保身のため、舌先三寸で「謎」を解き、周囲の勘違いが加速する―やがて『不戦の聖女』と呼ばれる最弱少女の活躍を描く、新感覚の勘違い系コメディ&ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
24
最強の悪魔祓い『聖女』の娘として生まれたメリル・クライン。傲慢で自惚れきった、けれど平凡な力しか持たない彼女が、保身のために必死に謎解きをするコメディファンタジー。期待された初任務で巨大な白狼と対峙し、どうしようもなく力が不足していることに気づくメリル。三下系七光りだけの彼女が、ただ己の保身のため舌先三寸で白狼を丸め込んで事件の背景を暴き、白狼を従魔として雨喚ぶ大蛇の呪いや、誘いの歌声の真相に迫っていく展開はなかなか良かったですね。母の娘に対する愛もなかなか複雑ですけど、周囲の勘違いが加速する今後に期待。2025/04/06
ホシナーたかはし
12
でまかせとはったりで、なんとか戦わない方法を模索していくうちに、周りが勘違いして推理ぽい展開になっていくところが面白い。2025/04/13
ユーリル
2
口先三寸と周囲の勘違いでなんとかなるコメディタッチのミステリィ 続きがあれば読みたい2025/04/18
なぎ
1
聖女の娘として生まれたメリルは幼少の頃より持て囃されて自惚れきった性格に育ったが、初任務で悪魔と対峙したら自分に聖女としての力がないことに気づき···。聖女としての力がないのであれば力を使わずに何とかすればいいじゃない、という勢いのもと持ち前の洞察力を武器にしてギリギリで任務をこなすメリル。自分の保身の為にというのもあるけどなんだか憎めないキャラで、そんな彼女の明るさに闇落ちしそうな母親が救われてるのが良い関係だなと。ユノと母親のエピソードにはジーンときました。2025/04/05