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出版社内容情報
二浪の末大学生となった俺・陣内梅治の部屋には三人の美女が居座っている! こう言うと他人には酒池肉林のハーレムのように聞こえるかもしれない。だが残念なことに、うちにいる女は全員クズ! トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー、安瀬桜。常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス、猫屋李花。涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー、西代桃。果たして俺はこんな女たちと健全な大学生活を送っていけるのか――!? これは青春を怠惰に浪費する、こまっしゃくれた(大人ぶった)ダメ大学生のモラトリアムラブコメだ。
内容説明
二浪の末大学生となった俺・陣内梅治の部屋には三人の美女が居座っている!こう言うと他人には酒池肉林のハーレムのように聞こえるかもしれない。だが残念なことに、うちにいる女は全員クズ!トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー、安瀬桜。常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス、猫屋李花。涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー、西代桃。果たして俺はこんな女たちと健全な大学生活を送っていけるのか―!?これは青春を怠惰に浪費する、こまっしゃくれた(大人ぶった)ダメ大学生のモラトリアムラブコメだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
28
★★★★★面白かった。程度や嗜好に差はあるが4人全員、酒カス、ヤニカス、パチンカスの三拍子揃ったどこに出しても恥ずかしくないクズである主人公たちの、最高に頭が悪くて最高にハッピーな日常を描くコメディ。ゲラゲラ笑わせてもらった。成人しているだけで精神性は中学生以下、モラトリアムをいいことに遅い青春を謳歌している感じがとても良かった。同系統の作品は何作か思い当たるが、その中でもとびっきりにハチャメチャやってるのよ。特に最後。若気の至りと呼ぶには汚すぎる花火がぶち上がるところなんかは、クズなりの矜持を感じたり2024/09/16
よっち
24
二浪の末大学生となった陣内梅治と、彼の部屋に入り浸る3人の美女で同じ二浪女子大生たちによる青春を怠惰に浪費するダメ大学生のモラトリアムラブコメ。陣内の家に入り浸る、トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー安瀬桜、常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス猫屋李花、涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー西代桃。時折可愛い乙女な一面が垣間見えたりはするものの、ダメさ加減がそれを上回ってしまう残念美女たちが集ってしまったことで、歯止めが効かずにどこまでも突っ走ってしまうその迷走っぷりには苦笑いでしたね。2024/08/29
真白優樹
17
二回浪人して理系の学部に進学した青年が、一人暮らしの部屋にそれぞれぶっ飛んだ癖を持つ学友たちに入り浸られる物語。―――溺れて耽る、クズな彼らだけのモラトリアム。 クズ、カス、ゴミ。そんな評価が主人公にもヒロイン達にも当てはまりそうな、法的に見ると割とアウトな部分も突っ走るとんでもないモラトリアムであり、しかしだからこそ彼らだけの大切な日々、という中々に尖った面白さの楽しめる物語である。過去も乗り越え、色々やっちまいながらも皆で。果たしてその先に待っているのはどんな日々か。 次巻も勿論楽しみである。2024/09/01
椎名
14
男一人に女三人、全員カスの面白おかしい大学生活。酒、煙草、ギャンブルという三大とも言えるアウトな趣味を誰の目も憚ることなく楽しんでいる姿はいっそ清々しい。こういう大学生ならではの怠惰さと自由さが共存した関係性って、わかりやすい青春ではないけれどものすごく楽しい一ページだよなあと。ラストはやりすぎに思えたけれど、そういうよくも悪くもブレーキのないめちゃくちゃさを楽しむ物語だとも思う。章の終わりに入る一言解説(紹介)も良い。ギャンブル部分が薄かったのでそっち側の踏み込んだ話も見たいかも。2024/09/09
alleine05
12
面白かった。酒カス・ヤニカス・博打カスの三人の美人女子大生が主人公の部屋に入り浸る話ということでスニーカー文庫から出ている『依存したがる彼女は~』を思い出した。なろう系は、トラック転生とか、鑑定スキルとか、悪役令嬢とか、設定がかぶりやすいな(苦笑) しかしこちらはイラストが力不足な印象。少なくとも個人的にはイラストはあっちの方が好み。逆にこちらの魅力は酒カスの登場人物たちらしく、酒の描写というかウンチクがしっかりしていること。いろいろな酒が紹介されていて興味深かった。できれば煙草やギャンブルについても2024/09/11