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出版社内容情報
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
20
自分と似ていることにイラついているのか、それとも自分と違うことにイラつくのか。他人とは厄介だが、それ以前に自分自身が厄介なのだ。他人の中にいる自分は自分ではないはずで、けれど自分ではない他人に自分のようなものがいること自体がおかしくはないか、という疑問。「お前は男か? 奴隷か? 私は女王だ 男に用はない」SMにおける揺るぎない線引きは、そんな愚かな疑問を簡単に吹き消す。けれど、そんなSMにおいてでさえ、揺らぐ瞬間があることを人間は、世界は教えてくれる。ゆえに人間は、世界は愛おしいのだと。2025/02/22
まるのすけ
2
終わってしまったー 新井英樹の過剰なまで描き切ろうとする執着さが漫画家としての魅力。本作SPUNKはSMを材にとって女性2名が主人公。ライトな味わいでこれまでとは違う感が最初から漂ってました。 SM自体は怪しさがあって、暗部を描き出す炙り出すかと思いきや、その対比として非常にストレートに「好き」「止まらないこと」ってなに?みたいなことが語られる。時折ぐさっと美しい場面があって、そこに乗れると、たまらなか良い。 軽く読み通せるので、再読して印象が変わる作品かもしれません。2024/09/04
sucksuckhello
2
新井英樹はどんな題材でも人間讃歌に持っていける。シスターフッドとSMの女王様という妙な組み合わせも、自分を偽る/曝け出すの具合こそが人間の妙味であることに気がつかせてくれる格好の題材なのだということに気がつく。18話のカンナと冬子の会話は美しくて泣いてしまった。2024/08/10
ha10
1
女王様2人の成長物語の完結、なんて爽快感!正直所々台詞が分からなかったりする。でも読み進めてスカッとする快感についつい何度もめくり直してしまう。ここ数年で読んだ漫画の中で1番虜になったと思う。2024/11/25