出版社内容情報
「愛があろうが何だろうが、傷つけられる側にしてみりゃ関係ねえんだよ」
明るく元気な近未来バディアクションのふりをした愛と勇気の物語のふりをした近過去くいだおれの旅のふりをしたSF定番の某ジャンル作品の皮を被った別の何かで、それでもきっと、愛とかそういうものの物語なのだ――と、奇妙な銀髪をたなびかせたその少女は、そう言って笑う。
――2002年6月5日、東京と呼ばれていた都市の一部分が消滅した。
地球人と異星人の間に発生したトラブルを解決する調停者・畦倉拓夢が奇妙な銀髪の来訪者・メリノエと共に送る近未来バディアクション。
内容説明
「愛があろうが何だろうが、傷つけられる側にしてみりゃ関係ねえんだよ」明るく元気な近未来バディアクションのふりをした愛と勇気の物語のふりをした近過去くいだおれの旅のふりをしたSF定番の某ジャンル作品の皮を被った別の何かで、それでもきっと、愛とかそういうものの物語なのだ―と、奇妙な銀髪をたなびかせたその少女は、そう言って笑う。―2002年6月5日、東京と呼ばれていた都市の一部分が消滅した。地球人と異星人の間に発生したトラブルを解決する調停者・畦倉拓夢が奇妙な銀髪の来訪者・メリノエと共に送る近未来バディアクション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
地球人と異星人の間に発生したトラブルを解決する調停者・畦倉拓夢が、銀髪の来訪者・メリノエと共に事件を解決する近未来バディアクション。2002年6月5日、東京と呼ばれていた都市の一部分が消滅した地を調査することになった拓夢たち。あの時から止まったままの世界でループを繰り返す船室で、期せずして再会する拓夢がずっと忘れることがなかった夜空先輩。そして現地で協力してくれた同業者・柊豪十郎の存在。この現象を調べていくうちに、解決することの意味を知った拓夢の決意が印象的でしたけど、この物語の続きが早く読みたいですね。2024/06/30
凜音
14
読了 来訪者の日と呼ばれる 2002年6月5日──東京一部消滅──。 彼女との約束の日は消えて無くなり、 少年は大人になった。 宇宙人と共生する世界で問題解決する調停者として拓夢はメリノエとバディを組む。収束するSF映画みたいだったのですが、収束された物が一気に拡散していき余韻ははよ続き!って感じです。 サスペンス的ハラハラ感と、来訪者や、世界の仕組み等SFを楽しめました。 後は、青春を喪った主人公の元に齎された夢のような状況。 彼の心情と選択が良いですね。2024/06/30
微塵子大魔王
7
あらすじに「明るく元気な近未来バディアクションのふりをした愛と勇気の物語のふりをした近過去くいだおれの旅のふりをしたSF定番の某ジャンル作品の皮を被った別の何かで、それでもきっと、愛とかそういうものの物語なのだ」とありますがまさにこの通り。メリノエのキャラの良さとSFちっくな世界観。メリノエとは来訪者絡みのトラブルを解決する調停者としてバディを組んでいて2人のやり取りが心地よい。セオリーだとかメタいことを言いつつもしっかり仕事してて偉いなと思いました。次巻以降も楽しみです。2024/08/05
シノミヤユウ
6
"ヒーロー"になるアツさに痺れる!武力担当の青年と支援担当の異星人の少女の地球人-異星人間の調停者バディ。軽口を叩き合い、適度な距離感で&時に踏み込んでフォローし合う気の置けない関係に滲む、相手を想う大切さが心地よい。そして、過去の恋に囚われてきた青年の決断の先で、抱いてきた憧れが収束する気持ちよさとアツさに目頭が熱くなる!バディが降り立った2002年の東京、その混迷を、大切な人たちを守り通して解決できるのか。試行錯誤を繰り返し、全力を賭して道を切り拓くバディの活躍と危うさに引き込まれる近未来アクション。2024/09/21
ウェステージ
4
宇宙人の存在が明らかとなり共存するようになった地球、異星人メリノエを相棒にトラブルに立ち向かうSFバディアクションもの。2002年に消滅したはずの東京へ突入することになり、喪失と追憶の中で調査に向かう冒険感が良いですね。一言でこの作品を表すなら「よくわからない」物語でしょうか。目の前の現実を動かしてる理屈は何なのか、自分を突き動かすこの衝動は何なのか。一つの戦いが終わり、さあどうするかというところで追加される謎。ここからどうなるか気になります。2024/07/07