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出版社内容情報
佐田明は人に言えない秘密を抱えている。頭のなかに別の人間“ヤマヒコ”の声が聞こえるのだ。明るくほがらかな“ヤマヒコ”はすこぶる耳がよく、感覚を共有している明もまた音で情報を拾えるようになっていた。ある日の球技大会。サッカーに出場した明は音の情報を使ったパスワークで、クラスを決勝まで導いていく。決勝の相手は『日本サッカーの救世主』と呼ばれる天才ストライカー滋賀槍也がいるクラス。滋賀をも躱すキラーパスで優勝を決めた明は、槍也から興味を持たれてしまい――天才と天才が出会う所から始まるサッカー神話、開幕!
内容説明
佐田明は人に言えない秘密を抱えている。頭のなかに別の人間“ヤマヒコ”の声が聞こえるのだ。明るくほがらかな“ヤマヒコ”はすこぶる耳がよく、感覚を共有している明もまた音で情報を拾えるようになっていた。ある日の球技大会。サッカーに出場した明は音の情報を使ったパスワークで、クラスを決勝まで導いていく。決勝の相手は『日本サッカーの救世主』と呼ばれる天才ストライカー滋賀槍也がいるクラス。滋賀をも躱すキラーパスで優勝を決めた明は、滋賀から興味を持たれてしまい―天才と天才が出会うところから始まるサッカー神話、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
34
頭のなかに別の人間ヤマヒコの声が聞こえる中学生・佐田明。中学最後の球技大会のサッカーで、『日本サッカーの救世主』と呼ばれる天才ストライカー滋賀槍也と運命の出会いを果たすサッカー小説。耳のいいヤマヒコの音の情報によるサポートを受けて、決定的な仕事をしたことで槍也から興味を持たれたアキラ。槍也のために動く双子の妹・琴音も巻き込まれて、槍也と一緒にプレーした野良試合で次第に順応していったアキラに抱いた確信。普通ならありえない決断までして同じ高校に進んだ彼らが、これからどんな旋風を巻き起こすのか今から楽しみです。2023/10/27
わたー
30
★★★★★面白かった。頭の中に「ヤマヒコ」と名付けた存在を抱え、聴覚のみ共有する佐田。中学の球技大会でヤマヒコと協力した結果生まれた類稀なるパスワークが、「日本サッカー界の救世主」と呼ばれる天才ストライカーの滋賀の目に留まったことから、やがて彼とともに「三傑」と呼ばれる伝説的な選手へと成りあがる物語。ラノベでサッカーを題材にするのはかなり珍しかったのだが、なかなかどうして熱い物語が展開されていてすっかり魅了されてしまった。特に、チームプレイのために意識的にストライカーの天性の感覚を殺していた滋賀に対し、2023/11/13
なみ
21
声だけの存在、“ヤマヒコ”を頭の中に持つアキラは、中学の球技大会のサッカーで、日本代表の槍也に才能を見出だされる。 三傑の活躍が語られる節が挟まっているため、現在と未来が相互に干渉し合って、とてもワクワクしながら読むことができました。 キャラクターがそれぞれ魅力的で、サブキャラの相田や千葉も丁寧に描かれているところが良いです。 もちろん、サッカーのシーンも楽しかった。アキラから槍也へのパスが爽快すぎました。 三傑のもう1人と早く会いたいです!2023/11/06
フラチキさんです
15
★★★★★ 初読み作家さん。ラノベでは挑戦的なサッカーもの。三傑と呼ばれる事になる主人公達の出会いから描きだした作品です。サッカーものとして軽すぎず、難しすぎないくらいの丁度良い塩梅が上手いです。文章もラノベらしく読みやすいながらも変にボケすぎたりせず非常に心地よい。それだけでも十分ですが、インタビュー形式を使い緩急を付けたり、男同士の友情展開を差し込んだりとバランスの取れた新作だと感じました。これは面白かったです。ストーリー展開的にはもう1人の三傑が気になりますねぇ。2024/01/10
和尚
15
まず青春モノとして面白かったですね。 登場人物が好きでした。三傑とは何かというのも記事という形やインタビューとして読者に与えられるようになっていて、この構成も面白かった。好みでした。 未来のコラム好き。 そして最後の展開、あーなるほどなぁと思いつつ、この終わり方も好き、お願いだから二巻以降出ますよね? とりあえず小説家になろうにあったので読みます! 後は、サッカーを軸に、それぞれの視点で心情、臨場感、躍動感が描かれていて凄い面白かったです。 おすすめです!2023/10/31