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出版社内容情報
才能を持ちながら、売れない幽霊画を描き続ける画家・内海素馨(うつみ・そけい)。
食い詰めた内海は、一度きりの贋作作りに手を染めてしまう――。
丁寧な描写で描かれる贋作作りの過程と、緊迫の売買シーンは必見!
昭和初期の東京を舞台に、黒川裕美が描くアート×クライム。
【著者プロフィール】
黒川裕美(くろかわ・ゆみ)
広島県出身。2015年、ハルタコミックグランプリを受賞。
2020年、初連載作『夕凪に舞え、僕のリボン』を刊行。
卓越した画力と演出力を持つ期待の新鋭。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
26
昭和初期の東京。売れない幽霊画家は、生活費を稼ぐため贋作作りに手を染める。 いくら頑張っても芸術では食えない。しかし贋作作りなら…。 ツイッターで結構人気だったので読んでみた。悪くない。贋作作りの裏側も詳しい。赤貧描写にも説得力がある。 家人が明るくたくましいので、湿っていないところは賛否あるかも(私はもっと湿っていてもいい派2025/03/12
空のかなた
16
凄まじい気を放つ幽霊画、失明の危機、画壇から追放された過去、破滅型の天賦の画才。表紙の画家内海馨がひょんなことから居候することとなった家で、二人の娘の面倒をみる(≒面倒をみてもらう)。疑似家族のような三人。しっかり者の長女撫子と幼子の杏子。この杏子が可愛いらしいだけではなく物語を進める鍵を握っている。巧いキャラクター設定だと思う。「贋」と書いて「まがいもの」。画も構成も惹きつける展開もとてつもなく巧みな作品だと思う。帯には昭和初期のアート×クライムストーリーとある。まさにそうだと膝を打つ。2024/11/19
くろねこ文学
8
こういう芸術創作もの大好き!! 主人公たちが贋作づくりに励むところワクワクして見てた。あと杏子と撫子が可愛すぎ!! マジ天使。特に撫子ちゃんの健気さが泣ける。強がってるけど、泣いちゃうとことか、何とかしてあげたくなっちゃう( ノД`)… ただし、主人公の内海素馨、オメーはだめだ!! いくら金に困ったからって、恩人の師匠の贋作を作って、何であんなに平気なの?ふつう良心の呵責とか感じるだろ。人の心とかないんか?芸術家に倫理観求めるのはお門違いかもしれんけど。そういうダメ人間路線で行くんかなあ。今後に期待だ!!2023/12/15
alleine05
6
絵はきれいで好みなんだけど内容が重いなあ。正直破滅の未来にまっしぐらにしか思えないんだが、どういう結末に向かうのか。2025/02/11
もだんたいむす
5
良かった!小さい子を守るために出来うる限りのことをしようと決意に至る経緯が丁寧に描かれていて良い。2024/03/02