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出版社内容情報
函館を離れ、ついにアイヌの人々が暮らす土地に踏み入れたバード。
そこでの暮らしは、これまで見てきた日本の暮らしとは全く異なるもので!?
英国人冒険家と往く日本。待望のアイヌ編スタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミキ
34
いよいよアイヌの村なのですね。そして旅も最終章、寂しいと同時に楽しみです。2024/04/15
aisu
30
アイヌといえばGカムだが、また違ったアプローチで興味深かった。差別の現状がよりリアル。原作はどう描かれているのだろう。原作を読みたくなった。(毒矢を仕込んだ仕掛け罠といえば谷垣、アシリパちゃんの処置は適切だったんだね…)2024/04/17
りー
25
バードさん、遂に北海道でアイヌと出会う。アイヌが置かれた過酷な状況。理不尽を呑み込みつつ、日本が進める「開化」とやらに流されるしかない哀しさがひしひしと伝わってくる。伊藤鶴吉ですらアイヌ=土人の差別的視線を当然として振る舞う。そういう時代だったとはいえ、この惨さは人間故だということに戦慄した。だからこそ「遺す」のだ、それが自分の使命だと言い切るバードさん。実際、彼女の残した文章は現代の私たちに多くのものをもたらしてくれている。さて、次巻はもっと深くコタンの中へ入っていくのだろう。どう描かれるのか、楽しみ。2024/04/16
アルピニア
23
いよいよ、イトとともにアイヌの調査へ。そこでは本州からやってきた和人の高圧的な態度や一方的な同化政策が描かれる。イトも他の和人同様アイヌの人達に対して差別的な態度をとるが、バードさんはイトやその他の人達の冷たい視線にも負けず、平等に接しようとする。実は、元になっている「日本奥地紀行」では、バードさんもアイヌの人々や文化を軽視している。それは、通訳する際にイトの視点によるバイアスがかかっていたことが大きいのではないかと思う。この巻には佐々さんの希望が込められていると感じた。2024/04/30
kei-zu
22
前巻の10巻を買いそびれていたので、10・11巻と続けて読む。バードさんはいよいよ北海道入りして、目指すアイヌの集落は、すぐそこ。アイヌが差別され地理的に追い立てられる一方、入植した和人も明治維新で苦労が大きかった者が多い。時代の狭間で、目の前の人々、出来事に誠実に向かい合おうとするバードさんの姿勢が素晴らしい。「今、開拓の名の下に数多の民族が変化を迫られ、あまつさえ絶滅の危機に瀕している」「だから今、我々が記録しておかなければ」2024/04/30