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出版社内容情報
生命が滅亡した地球を、少女はひとり歩き続ける。
彼女の任務は生存者の捜索と土地の浄化。
果たして、人間は見つかるのか?
建物を愛する新鋭・岩宗治生が描く、美しき廃墟のポストアポカリプス。
主人を失ったアンドロイドや、使命を続けるAIなど
孤独同士が交わる第1巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
61
50年以上前に襲った災害、それは“断罪者”と呼ばれた異形の襲来と、もたらされた感染症・結晶病による世界の終焉。廃墟と化した都市を彷徨う孤独な影。相棒は不思議な小動物。生存者を捜し、感染源を浄化する一人の少女。イメージは『BLAME』に近い。緻密に描かれた廃墟群がいい。1巻では火葬場の支配人ロボットやアンドロイドのメイド、そして災禍当時の記録を見つけ、とうとう生存者に遭遇するが。やり直しの利かない過去と向き合う、過去を持たないポストヒューマンの彼女。黄昏の時代、無人の荒野。少女の探索は続く・・・。2024/03/28
ホシナーたかはし
25
全く救いのない、救うどころか終わったあとの物語。ナウシカのバッドエンドのよう。切ないとしか言いようがない。2024/02/04
s_s
25
まず、第一話と第二話の見開きにそれぞれ圧倒されてしまった。荒廃した建造物、異形の亡骸、瘴気と死に至る病の蔓延る世界を相棒と共に生きる少女。特異な存在である彼女は、生存者の捜索と土地の浄化を担い、ひとり静かに使命を全うする。設定だけでも好みの類だが、影・暗闇・薄明りなどの表現も巧みで、奥行きを感じさせながらも”終末感”が如実にあらわれていてかなり良い。人物描写も、背景と互いに引き立てあうような描き方なので、その点も高評価。2023/06/05
さち@毎日に感謝♪
22
このマンガかすごい!にランクインしていたのと、電車の広告で気になったので読みました。まず背景の書き込みが凄いなと思いました。「瘴気」により全てが滅亡した世界で生存者の捜索をする少女。出逢うのは死体と機械だけですが、それぞれの生きていた証を知る事で亡くなった人に寄り添っている気がしました。これからの展開を追いかけたい漫画です。2024/02/10
どんぐり@京都の何処かで
19
結構な数のコミックを読み終えた方向け。最後の人類のお話か。帯そのまま、ほろんだ世界でだ誰かを探す旅の物語。最後のお話、人は一人で気が狂うことなく何十年も過ごすことができるのか。心に何かトゲのようなものが刺さって抜けない読後感。世界観が同じで、逆に楽観的にかつ徹底的にこの作品と真逆のベクトルに振り切ると、ヨコハマ買い出し紀行となる。2023/12/04