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出版社内容情報
文野 紋[フミノ アヤ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
泰然
19
グロいまでの現実の地獄に抗って生きる。自分を好きであるためには、狂気寸前の自分の内面と向き合ったり、人間付き合いの汚さに向き合わないと駄目な現実がある。美術(好きなこと)と人間の創作願望の裏にある歪なまでに不快感と絶望のある「美しい地獄」。文野紋の描く人のドス黒さはホラー漫画的な怖さもあるが、自分らしく生きるのは恵まれた人の特権ではなく、人生と自分に好きなことにもがき執着する決意があればあなた自身がアートや勇気になるのを教えてくれる。民謡で貧しい画家が百万本のバラの花を差し出した恋の話が愛になったように。2022/08/20
chirako
5
『ぼっち・ざ・ろっく!』が、きららじゃなく青年誌で後藤ひとりさんにあんなマンガみたいなギターの才能がなかったら、藝大と下北バンドの差が少しあるだけで『ミューズの真髄』みたいな音楽マンガになるんじゃないかなとあらためて1巻から完結まで読み返して思いました。この2巻が一番そう思いました。2023/03/12
s_s
4
人がいかに脆弱で、いとも簡単に翻弄され打ち砕かれるものなのか。絵に向き合う美優には、秘められた力や向上心に近いものを感じさせるが、常に危うく、薄氷の上でただ佇んでいるかのようにも思えてくるのは私だけか。一言で言うと、チョロい。そして自己を律するだけの核がない。美術地獄の底から仰ぎ見るミューズはどんな姿をしているだろうか。次に発売される最終巻で、どのような結末を迎えるのか楽しみである。2022/10/24
たけのこ
3
夢を自覚し、美大予備校に入りなおした女性のお話……なのだけれど、この作品の本願は夢に気がつき自分を見つめなおすことでいやがおうにも自覚してしまう理想とのズレやジレンマ。セリフが洪水のようにあふれ出るコマは中身以上に状況を良く表しているようで好きです。2022/09/10
うぃ
2
1.0 こうまでキャラが好きになれないと全然面白いと思えないなあ。2024/06/16