出版社内容情報
第二次世界大戦、ナチスに侵攻されるユーゴスラビア。レジスタンスに参加した少年は戦争という極限状態で何を見て、何を考えるのか。漫画史に残る傑作、大判での待望の復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルテン
10
第二次世界大戦下のユーゴスラビア。様々な立場の人間が様々な思惑を持って行動する群像劇。冷徹に、否応なく進んでいく戦争のなか、パルチザンの素人感に少し安心するとともに、それでも人を殺し、殺されなければならない展開に気が重くなる。国の・民族の・人々の苦悩は続く。2022/02/21
コリエル
5
1939年。この時点ではソ連相手に優勢のドイツは。ユダヤ人への「最終解決」というキーワードも飛び出し、さらなる先鋭化への道を突き進む。その中でクリロは裏切った兄への葛藤や、報復の是非について悩みながらも否応無しに手を汚していく。これから終戦までの戦いの中で殺人に震える彼の精神がどう変容していくのか。2022/05/29
KDS
5
第二次世界大戦下、ナチスに侵攻されるユーゴスラビアの戦況は、現在のロシアのウクライナ侵攻と被る。何故、何のためにこのような戦争を起こさなければならないのだろう…。2022/05/16
YS-56
5
誰もが正義を唱える理不尽。運命があるのなら、何を信じればいいのでしょうね…。2022/01/25
門哉 彗遙
3
全部読んだ。漫画やけど時間がかかった。国や民族がたくさん出てくるので、理解するのが難しかった。対ナチスだけではなくナチスと戦いながらパルチザンとチェトニクとの全面的な衝突が絡んでほんまややこしい。強制収容所での描写は、もしかしたら映画なんかより悲惨さが表現されていたんではないかと思う。画風もしっかりしていて手塚治虫に似ている。こんな漫画があったなんて。とても深い漫画だった。2023/10/21
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