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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おこげ
7
華への好意を確かにした横澤さん。迷っては涙する彼女を強引に優しく支える玲奈はかけがえない存在だ。とうに一歩踏み出していた横澤さんに対し、踏み出さなかった華もまた悩んで強い想いに誘われ…絢音に同じく甘美に取り込まれた宮田さんの行方も気になる。爪で、指先で、関節で、肌でお姉様を識っていく…絡まり紡ぐ美しさにますます目が離せない。2021/04/12
いりあ
6
雑誌「月刊コミックビーム」で連載されていた原百合子の「繭、纏う」の第4巻です。特別な制服を纏う星宮女学園に通う生徒たちを描く百合作品です。唯一無二の世界観を構築しており、耽美系な作品としてはかなり上位に位置する作品です。繊細なタッチで描かれる女の園が素晴らしい。群像劇で視点がちょくちょく切り替わったり、時系列が行ったり来たりしているので、読んでいる時に迷子になってしまうことがよくあります。サラッと読み流すことを拒絶するかのごとく、じっくりと腰を落ち着けて読まないといけないです。2024/08/21
幸音
5
「お姉様の髪を忘れませんわ」の台詞の向こう側にある笑みにゾッとしたし、さらにその後の髪を切られた“お姉様方”のパーツのない顔の見開きが怖かった。華への好意を口にし、空気も読まず一歩踏み出すことを決めた洋子。そんな洋子に王子様としての言葉をかけ、洋子とは反対に一歩踏み出さなかった華。星宮さん未だに謎めいているのに、華に与える影響が大きすぎる。2021/04/24
毎日が日曜日
3
★★★2021/04/19
かみかみ
2
華への思いを自覚し、逡巡する洋子を玲奈が強引に風呂に誘って話を聞き出すシーンがなんとも耽美的。そして一歩踏み出す洋子を手を引こうとする華の姿が何とも哀愁漂っていた。2021/04/30