内容説明
「―誰も私のことを見てくれない」そんな思いを抱える人の希望になればいいと後宮にお手紙箱を設置した莉杏。女官採用試験で起きた疑惑や、夜中の幽霊騒動など新たな難問に挑むことになるが、がんばる妻を暁月はさりげなく助け、見守ってくれる。そんななか、莉杏の食べた月餅に皿の欠片が混入!さらに「命、狙われています」と怪文書が届き!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
64
今回は対外というより後宮や内側中心の物語で、その分莉杏の身内に対する皇后力?がますますアップしています!抱えていた内憂もスッキリし赤奏国の未来はますます明るそう。新キャラの明煌も今後どんな関係性を作ったり活躍?をしていくのか楽しみ。にしてもこのペースだと莉杏はなかなか年齢的には成長しなさそう!?笑 早く17とか18歳になって暁月をメロメロさせてほしいー♡2021/03/05
よっち
36
人知れず悩みを抱える人の希望になればいいと後宮にお手紙箱を設置した莉杏。そんななか莉杏の食べた月餅に皿の欠片が混入し、さらに怪文書が届く第四弾。暁月が迎えた遠縁の暫定皇太子登場、新たに女官採用試験で起きた疑惑、夜中の幽霊騒動など、意外としっかりした莉杏の判断に感心しながら、今回はややのんびりした展開かなと思いながら読んでましたけど、わりと落ち着いたからこそ逆に権力争いも発生するんですよね。不運な偶然が重ねっての窮地もありましたが、傍から見ても付け入る隙がなさそうに見える夫婦の関係がなかなかいい感じですね。2020/12/05
はなりん
32
莉杏の前向きさにほっこり。暁月も段々絆されてきた感があり、益々楽しくなってきた。全然安心できない環境のはずなんだけど、この2人だったら、何が起こっても大丈夫な気がするので、安心して読める。続きも楽しみ。2023/06/18
すがはら
32
莉杏、挿絵が幼い。言動も含めてどうしても10歳くらいにイメージされてしまって困ります。後宮のまとめ役としての成長は頼もしいですが、何のてらいもなく愛情を表現する様子はまだまだ13歳のレベルにも達してないような気がして、これでは曉月もまだしばらく手が出せないですね。2021/01/17
mariann
29
茉莉花とは違い、こちらは皇后がただひたすら可愛い。皇帝に言われた通り、よく見て・自分の頭で考え・そして実践する。その成長は暁月の想像を超える速さで、これはもう手放せない。寵愛まっしぐら。自分が動けない時に「助けに来ました」とやってくる人物を信用してはならない。国の復興はこれからだ。2021/10/06