出版社内容情報
魔導国の馬車が王国の貴族に襲われた。
偶然か?謀略か?
いかなる理由であれ、王国が魔導国と正面を切って戦うことを選んだと
判断したナザリックは王国に宣戦布告。
カッツェ平野での大虐殺で未だ混迷を極める王国のさらなる窮地に
王子ザナックが、蒼の薔薇が、ブレインが、
背水の陣を承知で立ち上がる。
容赦なく遂行される殲滅作戦。
勝ち目のない戦いを強いられた王国に崩壊の足音が迫る。
内容説明
魔導国の馬車が王国の貴族に襲われた。偶然か?謀略か?どんな理由であれ、王国が魔導国と正面切って戦うことを選んだと判断したナザリックは王国に宣戦布告。カッツェ平野での大虐殺で未だ混迷を極める王国のさらなる窮地に王子ザナックが、蒼の薔薇が、ブレインが、背水の陣を承知で立ち上がる。容赦なく遂行される殲滅作戦。勝ち目のない戦いを強いられた王国に崩壊の足音が迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまふくろう
62
続けて購入。表紙も挿絵も良い。特にラナ―の最後の一枚が怖可愛くて大変宜しかった。 物語はしょうもない理由で魔導国と戦争する事になってしまった王国の話。開戦の切欠を聞いた人達全員の反応が共通していて面白かった。王国の名のある登場人物がきちんと理屈に合った終わりを迎えているのも良い。 あとがきで「あと三巻」とあったけれど、無事三冊で終わるんだろうか。こういう物語は全滅エンドが定番なので、オーバーロードには是非ともそれを覆す結末を迎えて欲しい。2020/03/15
ナオフミ
35
今回の話で情勢が大きく変化した、主人公たちの強さは知られていたがその存在がどれほど慈悲深く、どれほど冷徹な存在か大きく世界征服に一歩近づいたと感じた。またついに主人公が恐れていた強者が姿を見せて、次なる敵が見えてきたことによって読者にも目に見えて目標が明らかとなり、これからの快進撃が楽しみです。2023/12/27
ピップ
28
聖王国へ食糧支援を行っていた馬車が襲われ、仕返しに王国民を皆殺しにする話。ひどい(笑)。王国側の、シリーズとして重要そうな人間たちも次々と、あっさりと死んでゆく。ひどい(笑)。人外であるからこその人に対する残虐性がひどすぎる(笑)。ただ、「なぜこのようなことをするのか」との問いに、「自分が幸せになるために、他者が苦しむのは構わない」というのは、なんとなく現実の真理でもありそう。ひどいけど。アニメ化されたのはここまで。次はどうなるんでしょうか。2023/08/18
みき
28
あらすじ聞いた時は、何で滅ぼすの? って思ったけど読んでみて納得。理屈以前に王国が好きじゃなかったんだな、きっと。王国は一巻から出てたけど、逸材はいても国自体は腐りきっていた。貴族は腐敗してるし、麻薬に賭博に娼館に奴隷と悪徳は蔓延るし、出る杭は打たれる。担当者のアルベドもウンザリしてたところに、支援物資を強奪されて顔まで潰された。もう戦争訓練がてら滅ぼしちゃおう、豚は豚らしく死んで糧になりなさい、って話だったのだろう。それでも国を救おうとしたザナック王子がカッコよくて、ラナー王女の結末には驚いた。2022/09/15
kubottar
25
久しぶりの新刊。どんどん分厚くなっていくシリーズですが一気読みできました。さて、今回のお話はある事件により1つの国が滅ぼされる話です。キッカケは本当にくだらないことですが、歴史における大事件はこんなものかもしれません。そして、強者による蹂躙がはじまるわけです。弱者は滅ぼされるだけですが、狡猾に立ち回り生き延びた者たちもいます。その人達もこれから生き地獄が始まるのは、想像に難くないのですが、仕方ありません。2020/03/13