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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
71
ラブクラフトの世界を精緻で迫力ある絵で、漫画化している。このイマジネーションに圧倒される。田辺剛さん、実は初読みなんだけど、他の作品も読みたくなってくる。2019/12/28
HANA
67
くとぅるふ ふたぐん!小説版の「クトゥルフの呼び声」は何度も読んだ作品だけど、漫画版であの雰囲気を再現できるのか読む前は不安だった。結果読んで大成功。原作の何かが裏で迫ってくるような雰囲気は薄れているものの、信者たちとの闘いやあそこでのアレとの遭遇などは高い画力で表現されており、迫力一杯で大満足です。特にアレのイメージはこれまで様々なジャンルで表現されており本書もそれに忠実なんだけど、出会いからあそこまでの動きが文字や静止画と漫画ならまた違うイメージがあるな。読んでいる間にSAN値が下がりそうで実にいい。2021/09/04
sin
60
真打ち登場!今、満を持してクトゥルフがその姿を顕にする。“クトゥルフ フタグン”…大伯父の死から証される秘められた存在の姿…芸術家の悪夢、カルト教団の崇拝、遭難した船乗りの手記…そこには想像を絶する神秘と恐怖の存在との遭遇が記されていた。作者がこれ迄の神話作品に費やした以上の熱意を持ってこの一作の創作に傾注したことは頁数を見ても顕かで、今までにない厚みに仕上がっている。2019/12/20
眠る山猫屋
44
クトゥルフ様を描ける作家さんはこの方をおいて他にはいない、などと思ってしまいます。それにしてもヨハンセンさん、よく特攻したもんだ。2020/02/18
ぐうぐう
27
写実的であること。クトゥルフ神話をコミカライズするにあたって、その手法は何よりも優先されるべきことであるのを、田辺剛は理解している。過去からさらに過去へ、人から人へと伝わる入れ子構造は、太古の記憶へと遡る物語にはうってつけのスタイルだ。ビデオテープがダビングを繰り返すことで劣化するように、記憶の伝達もそれを免れない。劣化によるそのゆらぎは、所詮妄想ではないか、との結論に至る隙を与えてしまう。それを防ぐには、つまり逃げ場所を封じるには、リアルであることが求められる。(つづく)2022/05/05