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出版社内容情報
今明らかになる戦慄の前人類史。ラヴクラフト最大最高の名作を完全漫画化!恐怖小説界の巨星ラヴクラフトの歴史的名作にしてコスミック・ホラー最高傑作、ハリウッドすら映画化できぬ呪われた問題作に、気鋭の絵師が挑むコミカライズ。旧支配者、クトゥルフの真実が描かれる、衝撃の第3巻。
田辺 剛[タナベ ゴウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
77
南極大陸という究極に位置する絶対的自然を舞台に、この一冊には原作者であるラヴクラフトが提唱した心霊によらない根元的な恐怖…所謂コズミック・ホラーが余すところなく表現されている。宇宙空間を、地質学的時間を前に人類が如何に卑小な存在であろうことか…幸いかな前世紀の作家の比類なきビジョンが本邦の稀有な才能によりビジュアル化されて目の前に立ち現れるこの至福の時!2017/08/23
眠る山猫屋
31
三巻はひたすら深淵への降下。南極・黒い山脈の向こう側へ。残されたレリーフから過去への旅。旧支配者たちが来訪し、クトゥルーとの抗争、ミゴの反乱へ。恐怖への扉は次巻開かれる・・・圧巻、理解し易い。2018/10/21
ぐうぐう
29
漆黒の山脈のさらに奥、そこには廃墟と化した古代都市があった。ダイアーは、都市に掘られた壁画に彼らの歴史を視る。旧支配者による失われた創世記こそ、本作の白眉とも呼ぶべき場面に違いない。そのことを知る田辺剛のペンも、当然のことながら力が入り、冴えに冴え渡る。旧支配者、ク・リトル・リトル、そしてショゴス、生存をめぐる熾烈な戦いの歴史を描写する田辺の画は、まさしく狂気を孕み、誘発する力を放っている。2021/07/08
ライマウ・フレツリー
10
彫刻記述群の描写は、本作全巻通してのハイライトとなるであろう驚異の筆致!大判本でも出してよ!…と言いたくなります。2017/10/03
フロム
10
著者の代表作となるであろう本作。後半急展開しチョット話に付いていけなくなったが、本作をもって漫画界における著者の食いっパグれは無くなった。そういうメルクマール的な一冊だと思う。個人的にはもう一寸見易く、漫画的なダイナミックな動きの構成があってもいいかなと感じるが、それはそれで著者の持ち味が消えそうで難しい所。次作はいよいよ最終巻らしいので首を長くして待ちたい2017/07/31