出版社内容情報
優しい笑顔と声の皇帝に(官吏として)寵愛されています!?後宮の女官の茉莉花(まつりか)は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。
そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。
しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽(はくよう)で!?
しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し……!?
皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー!
石田 リンネ[イシダ リンネ]
著・文・その他
Izumi[イズミ]
イラスト
内容説明
後宮の女官の茉莉花は『物覚えがいい』というちょっとした特技がある。そんな彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を引き受けることに。しかしその場にきたのは、お見合いをしてみたかったという皇帝・珀陽で!?しかも茉莉花の特技を気に入った珀陽は「とりあえず科挙試験に合格してきて」と言い出し…!?皇帝に見初められた少女の中華版シンデレラストーリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
83
人気シリーズに突入しました♪訳あり女官の茉莉花とこれまた訳あり皇帝・珀陽の出会いから物語が広がっていく中華風ファンタジー。凄く面白かったです!骨太なストーリーで、深みもあるのに分かりやすいし起承転結が見事。全部の設定をうまく活かし切っている感じがして綺麗です。卑下気味な茉莉花に最初は若干イラッとするけど、いやそういう面あるよな…と共感できるポイントも丁寧に描かれているしそこからの成長する姿はとても応援したくなります。最後の茉莉花の姿はカッコ良過ぎて拍手を送りたくなるほど。彼の獣化も、まさかで良かったー♡2020/05/05
あっちゃん
58
物覚えがいいという特技で皇帝の目に止まり、官吏になるようにもっていかれる後宮の女官が主人公!ちょっとズレた自己評価の低さや、天然気味な鈍さが物珍しい(笑)2021/10/15
すがはら
58
女性官吏の出世物語。皇帝との恋物語はちらっと風味がある程度だけれど、それがそれほど残念に感じられないのは、お話として充分面白いからなのでしょう。初めこそ茉莉花に同情したものの、すぐに物を覚えられて、しかも忘れないとか、事象と関係性を図で思い描けば必要な答えが見えてくるとか、茉莉花の真のびっくり人間ぶりに、「出世して激務をこなして下さい」としか言えなくなりました。皇帝は中継ぎのつもりだってこと周りともよく詰めてはいかがかと。。せめて後宮の妃たちに無駄な心労をかけさせないで欲しいんですけど…。2018/05/22
よっち
55
『物覚えがいい』という特技がある後宮の女官・茉莉花が、名家の子息のお見合い練習を引き受けたら相手はなんと皇帝・珀陽で、彼女の特技を知った縁から科挙に合格して官吏を目指すよう言われる中華ファンタジー。明らかに興味津々の皇帝に、そこまでの意気込みもなく戸惑い気味の茉莉花。そんな状況から太学に編集した彼女には様々な出会いや転機があって、覚悟を決めて危機を乗り切った彼女自身にも思いの変化があって。そんな茉莉花が官吏としてヒロインとしてこれから皇帝と今後どのような関係を築いていくのか、続巻が楽しみなシリーズですね。2018/08/28
アイシャ
44
アニメやライトノベルでは『中華、後宮風ファンタジー』ものが流行っているようでこちらを薦められて読んでみた。主人公の茉莉花は極めて記憶力のよい後宮の女官。でもその能力の活かし方がわからず、できるだけ目立たない様にと生きている。そんな茉莉花の能力を生かそうとする若き皇帝珀陽(もちろんすごく美しい方)。やる気のない茉莉花が国のためにその特性を生かそうと気持ちが変わるまでが本巻。これから彼女は科挙試験を受けて官吏への道を歩むようだ。最後の他国との交渉内容などは難しかった。適性がある人が力を発揮する話は楽しい2024/01/18