出版社内容情報
老人の覚悟、幼女の保身連邦資源地帯への大規模攻勢作戦『アンドロメダ』。
無謀を説いていたゼートゥーア中将は
参謀本部から東部への『栄転』に至る。
先細った連絡線、破たん寸前の兵站網、極めて長大な側面の曝露。
要するに、誰もがオムツの用意を忘れているのだ。
かくして、ゼートゥーア中将はレルゲン戦闘団へ特命を下す。
指揮官たるターニャに命じられるのは退却の許されない籠城戦。
勝たねばならない。
人材、食糧、砲弾、すべてが不足すれども
勝利依存症の帝国は戦争を止められない。
苦しかろうとも、続けるしかない。
足りない火力は血と覚悟で埋めるのみ。
さぁ、起こりうるすべてに備えよう。
カルロ・ゼン[カルロ ゼン]
著・文・その他
篠月しのぶ[シノツキシノブ]
イラスト
内容説明
連邦資源地帯への大規模攻勢作戦『アンドロメダ』。無謀を説いていたゼートゥーア中将は参謀本部から東部への『栄転』に至る。先細った連絡線、破たん寸前の兵站網、極めて長大な側面の曝露。要するに、誰もがオムツの用意を忘れているのだ。かくして、ゼートゥーア中将はレルゲン戦闘団へ特命を下す。指揮官たるターニャに命じられるのは退却の許されない篭城戦。勝たねばならない。人材、食糧、砲弾、すべてが不足すれども勝利依存症の帝国は戦争を止められない。老人(愛国者)の覚悟、幼女(バケモノ)の保身。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
60
図書館本 今巻の主人公はなんと言ってもゼートゥーア中将です。ゼートゥーア×ルーデルドルフの友情が尊い。「貧乏人vs貧乏人、素人vs素人の戦争」とはターニャの言葉ですが、前線での実情を知ったゼートゥーア中将は、この先どう動くのか……。 2020/12/12
鐵太郎
28
ゼートゥーア中将が前巻のあれこれで左遷され、査閲官として東部戦線の前線司令部へ。ドワイト・グリーンヒル大将と同じ流れかと思ったけど、さすがにこちらはクーデターまで至らない(笑)。 で、東部戦線の「弱い方」のB集団の中で、手駒であるレルゲン戦闘団を使って何やら企みます。というわけでターニャはソルディム528という小さな陣地で悪戦苦闘する羽目になりますが、なんとか生き延びます。しかしA集団によるアンドロメダ作戦は失敗。さて、どうする。 ちなみに今回、スー中尉のおバカぶりがあまり冴えませんでしたな。善哉w2022/12/27
SIN EIM
25
【戦線は停滞、展開は?】好みが分かれそうな巻。5つもの戦場で常勝無敵を誇ってきた今までの展開と比べると停滞気味。ラノベ独特の超展開はここ数巻はない。一方で、停滞する戦線で工夫を絞り出しできることを何でもする、戦場の渋さが際立っていた。奇策を立て、兵法を駆使し、針の穴を通すような連携プレーを行う。今までの神業展開は、兵器の優越性や、転生ボーナスによる魔道運用の斬新さ、局地戦無双&機動力がもたらすものが大きかった。でも、今回は絶対不利的な状況下での奮戦であった。それなのに、物語はとっても厳しい方向に進んでいく2025/03/08
RASCAL
19
ターニャの「コミーの兵は畑で取れる」発言、第二次世界大戦のソ連の戦死者は約1000万人(日本の約5倍)ですから、そんな感じなんでしょうね。兵もどんどん強くなり、帝国はいよいよ総力戦に耐えられなくなりつつある。ターニャたちレルゲン戦闘団や、今回はなんとゼートゥーア中将自らの最前線で薄氷の勝利、でもアンドロメダ作戦はついに兵站がついていかなくなり挫折。いよいよ切ない展開になってきました。さて、ゼートゥーア中将は何を思ったのか、それを行動に移すのか、いよいよ悲劇のクライマックスの予感、で、次巻へ。2018/10/19
Susumu Miki(Dik-dik)
15
連邦との戦い、順調に(?)長引いてますねえ…。そしてメアリー・スー、おっかないですねえ…。この巻末での引きは、次巻で何かターニャに転機が…?2017/12/27
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