ビームコミックス おんさのひびき 〈下〉 （新装版）

伊図透

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2017/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 282p／高さ 19cm
• 商品コード 9784047345348
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

伊図透、渾身の青春譜シリーズ、最新描き下ろしを加えた燦めく新装版！『銃座のウルナ』の伊図透が、ライフワークとして描きつづける燦めきに溢れた青春シリーズ。最新の描き下ろし作を加えた新装版として、遂に刊行！

伊図透［イズトオル］

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[かっぱ]

この作家さんは子供を描いた方が絵に生命力が宿るような気がする。エト再び。町を自分のもののようにして自由に歩き廻る。小学生の頃ってこんな冒険が大好きだった。けれども小学６年生でも子供なりの悩みや辛さを抱えている。この作品のヒロインかと思っていたミドリがあっさり退場。新ヒロインは甘糟。勉強ができて、運動もできる優等生。あることがきっかけでクラス女子から仲間はずれ（いじめの標的）にされてしまう。エトの「１人だけでも分かってくれる人がいればいい」のセリフがこの漫画の登場人物たちの気持ちを表す共通の言葉のようだ。

2021/01/31

[つばぶぅ]

おんさのひびき。純音。トーンの少ない漫画家さんが大好きだ。どこか懐かしさや温もりを感じる。そしてその絵でこの少年たちのお話。最高だ。それぞれの子供たちの家庭はほぼ描かず、少し含みを持たせた間や表情をさせる。子供の無邪気さと心の敏感さがとてもよかった。

2017/01/31

[笠]

3 完結。なんか上下巻で綺麗にまとまってる話なのかと勝手に思っていたが、元々は全3巻でちょっと打ち切りっぽいな。というのも、教室の後ろにあった充電器みたいなやつ、たぶん盗撮カメラが仕込まれてるんだと思うけど、伏線が放置されたまま終わってしまった。放火事件とかもちょっと飛躍しすぎかなと思うし、エトの運動会乱入とか順基の二面性とか、なんかイマイチ感情移入しきれないところが多かった。巻末の順基視点の文は創作？それとも佐藤くん含めちびまるこ的にモデルがいてのエッセイ的な文なのか、よくわからなかった。

2024/11/22

[Shun'ichiro AKIKUSA]

伊図版ハックルベリー・フィン。

2017/02/15

[さとさとし]

下巻の表紙になっている、勉強も運動もクラス一だけど、頭が良すぎてそれが何にもならないことまで解ってしまっている女の子。このキャラが魅力的で、この作者が作品がこのあと女子主役ばかりになっていく理由が分かる。 特に大きなイベントはなくヌルっと終わるのだが、まあ、これはこれでよい。

2024/06/28