出版社内容情報
吉田直樹[ヨシダナオキ]
著・文・その他
内容説明
この本は、ゲーム雑誌“週刊ファミ通”に、隔週で連載されている“吉田の日々赤裸々。”というコラムの第45話から第96話までが収録。第1巻には『FF14』が“新生”するまでのお話が多く書かれ、第2巻である本書では、運営や継続に関する話題に内容がシフト。著者が感じた、“ゲーム業界や開発に関すること全般”の話題や、“仕事をしていて思ったこと”、完全に脱線しているであろう、“趣味やインターネットについて”など、ゲームの開発に興味がある方や、インターネットを使っている方には、「へぇ…」と思う“かもしれない”ことが多少書いてあります。
目次
「ロールプレイと恋」
「死活問題」
「備えあれば憂いなし(やりすぎ説)」
「急がず、焦らず」
「今年(2015年)の秋の東京には雨が多い。」
「数字には意味がある」
「オマージュ」
「ままならない」
「ピンクゴールド」
「ツイてない男」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊
8
いくつかの関門をしっかり越えなければ計画が白紙に戻される、グリーンライトプロセス、なんていう非常に厳しいシステムが海外のゲーム会社には導入されている事実。確かに大作洋ゲーはどれもコレもが当然のように面白く、その理由はこういった発売までの異様な苦労に起因しているらしい。しかしながら、じゃあどうしてアサシンクリードユニティはあんなことになってしまったのかという疑問。モントリオールスタジオはどうやってプロセスを突破したんだろう・・・・・・?2020/02/24
フク
6
#読了 吉Pのコラム第2巻。 〈“死んだ魚のような目になることは、決して悪いことではない”〉 kindle2021/12/20
いぐ
2
今年はあまり本を読むことができず、残念。ずっと電子書籍化されていなかった今作は、part1よりも幅広い層と共有できる話題がいっぱい。やはりこの人のビジネスセンスは学ぶべきところ。。。というか、天性のリーダーシップと強い心が成功に導いているのかなと感じる1冊。これだけ成功者なのにユーザーとの距離が近いのは相当の努力が必要なんだろうなと。2019/12/31
Jey.P.
0
1冊目と比べプロデューサー業の内幕が多く面白かった。特に、国内ゲーム企業の開発力や、長期運営から生じるチーム運営やスタッフのキャリア形成のひずみへの問題意識が時折見えるのが興味深い。2020/12/06
じろう
0
1冊目より文章も内容も洗練されてて面白かった。 トップクラスのMMORPGプロデューサーディレクターだからこそ語れる細かい仕様の話から、もの作りの上で誰しもが参考にできる普遍的な価値観の話まであり、読んでいて飽きがこない。自分の中でFFはよくマルチメディア化されているイメージがあり、企画立案までの流れが気になっていた分、『光のお父さん』に関する4つのコラムは特に面白かった。FFでさえドラマ化が奇跡的だったことも驚きだし、そこまでの熱量で作られていたことに感動。2020/11/19