内容説明
バカボンのパパによる老子の超訳を試みた『バカボンのパパと読む「老子」』。今回はその実践編。老子を学び、いかにその知恵を日々の暮らしに取り入れていくのか?いかに「道(TAO)」とともに生きていくのか?これをバカボンのパパとともに考えていく。老子の原文からくみとれるポイントと、身近に感じられる逸話を交互に積み上げていくスタイルで、いろいろと生きづらい日々を少しでも変えるためのヒントを著者・ドリアン助川がやさしく、そして強く語りかける。
目次
老子とは誰なのか?
TAOを知る
無為という在り方
TAOのリズム
無駄は本当に無駄なのか?
そんなに所有したいですか?
いらない言葉はお返ししよう
孤独との対峙
折れてくじけて強くなる
無理をせず、毎日少しずつでもやる
争うべからず
小さな命に教わる
ぶれぶれこそまっすぐなのだ
足ることを知るのも本当の意味
大きなことは小さなことから始まるのだ
著者等紹介
ドリアン助川[ドリアンスケガワ]
作家、道化師。1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。放送作家などを経て、1994年、バンド「叫ぶ詩人の会」でデビュー。99年、同バンド解散後に渡米。2002年に帰国後は、明川哲也の筆名で詩や小説を執筆。2011年よりドリアン助川を復活。道化師としても、毎月全国のどこかでライブ展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キジネコ
41
ブッデイスト達が磨き上げたゴータマ・シッタルーダの言葉が大陸を旅し老子・荘子に出会います。思想・文化・教義は やがて海上に浮かぶ島国で「力強い静寂である禅」へと進化し 人々の心に独特のバランス感覚の種を植え付けました。老子以降2400年。人も無から生まれ、有の世界に遊び、再び無の世界に帰る。無とは?形を得て逍遥する有の世界とは何なのでしょうか。禅の円相と空が示すのは「自然、完璧な永久装置」の一部として私達が果たす役割と意味を諭して居る様に思えます。「其の栄を知りて、其の辱を守らば、天下の谷となる・・」2015/09/22
ツバメマン★こち亀読破中
17
『老子』のエッセンスをドリアン助川の解釈を加えつつ解説。物事の本質?「TAO」というもの自体は大きすぎて、小者の僕には相変わらず「?」のままですが、具体例も盛り込まれていて、前著よりもわかりやすく面白かった!(コチラだけ読んでもOK!)自然の流れに逆らわず柔軟性を持って生活していくことが大事だと思いました!これでいいのだ〜2024/01/14
乱読家 護る会支持!
3
TAOとは、この宇宙をならしめている力、存在のすべてを司る仕組み、そして存在そのもののことです。自然とその摂理、それを支えている全エネルギーのことを言っているのだと受け取ってもらってもかまいません。 私たちもまた自然現象の一部である以上、常にTAOとともにあるのだ。TAOに逆らうことはできないし、TAOの力が及ばないところで生きていくこともできない。逆を言えば、TAOをよく理解し、TAOと呼吸が合う生き方をすれば、人生の可能性を最大限高めながら、天寿をまっとうすることができる。2020/09/02
yoshi
3
バカボンパパの超訳はないんだけど、前著よりこちらの方が入りやすかった。『反は道の動なり。弱は道の用なり。天下の万物は有より生じ、有は無より生ず。』が今の自分にはいちばん響いたかなあ。『全てのものは循環している。弱く絶え間ない力が、私たち生物の本当の、いちばんの力』『無理なく、毎日絶え間なく弱い力がいつか大きな変化に』繋がることを理解して、少しずつでも歩みを止めないで丁寧に生きたいなあ。2018/11/27
*
2
なんでタオじゃなくてTAOなのかな?と思いつつも楽しく読めた。所有しない生き方は理想ではあるけれど、どこか自分のダメさを棚に上げて開き直っているように思えて、なかなか踏み出せない...2017/10/17
-
- 和書
- 道は開ける (特装版)