角川SSC新書
医療格差

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  • サイズ 新書判/ページ数 172p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047315440
  • NDC分類 498.021
  • Cコード C0295

内容説明

都市と地方の医療格差、薬害問題、難病・希少疾患対策、障害者支援、さらに深刻化する医師不足など、日本の医療はまさに崖っぷちの状態が続いている。問題が山積していながら、なぜ日本の医療は一向に改善されないのか。喫緊の課題を浮き彫りにしながら、「いのちが最優先される社会」の実現を生涯かけて目指している著者が、医療再生に必要な対策を緊急提言する。

目次

第1章 家族を看取るとき見えた日本医療の欠陥
第2章 いのちにとって薬とは何か
第3章 必要なワクチンVS必要ないワクチン
第4章 バリアフリーって言葉やめませんか?
第5章 かき消される医師たちの悲鳴
第6章 患者、被害者、そして医師。誰もが「尊厳」を求めている
第7章 いのちが最優先される社会

著者等紹介

川田龍平[カワダリュウヘイ]
参議院議員(みんなの党政策調査会長代理、厚生労働委員会委員)。1976年、東京都小平市生まれ。生後6か月で血友病と診断され、輸入血液製剤投与によりHIV感染。93年、「薬害エイズ事件」の国と製薬会社の責任を問う東京HIV訴訟の原告に加わり、95年実名を公表する。2007年の参議院選挙に無所属で立候補し当選。現在、みんなの党に入党し、政調会長代理を務める。「いのちが最優先される社会」を実現するため、「医療」と「教育」の問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

8
知識を持つことは非常に大切な事である.医者と患者という場合,知識量としては圧倒的に医者のほうが多い.そのため,自分で判断すること無くすべて医者の言葉に隸おうとしてしまうそう.それは楽ではあるかもしれないが,最良の決断を下そうと思えばマイナスになることが多い.2011/05/10

リョウ

4
分量も多くないのですぐに読める。でも、中身は濃い。経済合理性ばかりを追求しがちな今の医療改革に、ホントにそれでいいのか、と疑問を投げ掛ける。いろいろなアイディアが詰まっているし、いのちを大切にしようというメッセージが強く伝わってくる。患者側からの視点もできる限り取り入れた上で制度を作っていかなければ、やがて医療がいのちを救うためのものではなくなってしまう気がした。ただ単に手厚くするのではなく、そもそも医者にかからなくてすむようにどういう教育をしなければならないのかというアプローチももっと考えないとね。2011/07/31

メガネ

4
政治家の中には自分も病気というリスクを負いながら必死にもがいている人もいることを忘れてはいけない。そんな少数の意見はなかなか通らないのだが、発信することに意味があるのだと思う。 医療に関する本をまだ全然読めていないので、この本の内容を全て鵜呑みにすることはできないが、こういう考え方もあるのだと頭において他の本も探してみようと思う。2011/04/30

lime@灯れ松明の火

2
日本の医療におけるトピックがコンパクトに詰まった一冊。特に混合医療とTPPについての記述が興味深かった。確かに情報を開示されないままだと何も選び取れない。そしてこちらも知ろうとする姿勢を忘れないようにしなければならない。様々な問題点が山積しているが、早急に医師の労働環境整備と命に関する教育は進めるべきである。誰でも患者と成り得るという意識を持って医療トピックに敏感でいなければならないと思った。2011/08/03

kozawa

2
彼が新書にこのタイトルでまとめるとこうなるのねー。問題意識はわかりやすく伝わる。解決策がそれでいいかは疑問多々あるけど、まぁ。2011/04/27

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