内容説明
ソルヴェール国で豊穣を祈るミモザ祭りを開催。準備に追われる未来の女王レティーツィアの元には、各国の貴賓が集い、彼女の騎士達も大忙しだ。一方、没落貴族のメルディは、レティの元婚約者が謎の死を遂げた過去の事件を調べ直していた。しかしその最中命を狙われ、瀕死の重傷を負ってしまう!メルディが命懸けで辿り着いた真相―それを知ったとき、レティは…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
莉芳
43
最後まで読みサブタイトルの意味に凄く納得。メルディ、アストリッドに情報を預けるのはいいけど報告するタイミングも指示しないとダメだと思う(笑)デュークの強硬手段に驚いたレティ、めちゃくちゃ可愛い…!そしてとうとう騎士達を頼るように!待ってましたと言わんばかりの素早い返事が格好いい。今回は騎士の活躍も沢山あって嬉しかった。甘さを嫌っていても甘さとなって返ってくるシーンも好き。普通に育ったから苦しんで、でも最善のために下種な決断をしたメルディがとても素敵です。ただメルディが王婿、意外に有りだなーとは思った。2016/04/16
まりもん
36
マティアスの死の真実を追究することでいろんなことが発覚。更にその死にゼノンが関与していることにぞっとした。彼はいつかこのことも駒の1つとして利用しそうだな。デュークとレティの恋はやはり立場上無理なのかな?2015/06/07
はなりん
28
今回は騎士達がほぼオールキャストでソレスも手紙で登場。レティは相変わらず一人で色々背負って立ち続けてるけど、ちょっとずつ騎士達との距離が変わってきていい傾向に。デュークとも甘い関係ではないけど、ときどき二人の世界があって、甘さはないのに破壊力が・・・。2015/05/17
ゆり
23
軍師編ひと段落。レティはもちろんメルディも騎士一人一人もアイリーチェも皆それぞれ優秀で信頼を裏切らない活躍っぷりがとても素敵でした。メルディが命懸けでたどり着いたマティアスの事件の真相は、やはり重かった。テオドールが誰を思ってこの行動をとったのか、胸がふさがりました。そしてメルディ、最終的にはやはりそちらのポジションに落ち着くのですね。メルディとアストリッド、あとアストリッドとアイリーチェの組み合わせがなんか楽しい。デュークの「強硬手段」の場面の挿絵のふたりの表情がどちらも新鮮ですごく良いです。2015/05/17
そうび
18
優しいことも下種なことも、すべては、レティのために。ミモザ祭の開催準備から本番、後始末までのあれやこれやそれや。「律儀で雑」なアストリッドが大活躍。しかしこの展開は、初巻から練られてたのかなぁ、まさにすごいとしか言いようがない。自分の顔が他人の顔に見えるなんて、王女殿下は本当に恋コンプレックスだな。2015/06/21