内容説明
魔王候補として召喚された4人の少年。その中には、魔王を倒した「勇者」の姿が!!魔王城を守ることで彼らは絆を深めたが、一筋の亀裂が走る。一刻も早く元の世界に帰るべく暴走したレンゾウが、冒険者殱滅のため独断で魔軍を引き連れて人間の街を急襲した。そこには魔族の権威者たちによる思惑が潜んでいるとも知らずに―イサギは前も見えぬほどの乱戦へと飛び込み、こう告げる。「俺はどうあったって、お前を止めてみせる!」別の世界にひとり残してきた病床の妹。目の前から消えてしまった愛する女性。失ったものを取り戻すために、かつての仲間同士が刃をぶつける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
珈琲好き
5
開幕のネタバレ予告は何のため?誰得なの?先の展開が分かってると興醒めするんだけど。/"魔王候補4人の物語"と"元勇者の世直し"の物語の配分バランスが悪い。どちらか一つならシンプルに楽しめただろうに、感情移入のピントが合わせづらい。視点人物が多いから把握できないとかでなくて、この二つの主題が同時に展開することに適してない気がする。"4人の物語"を主軸にして、曰く付きの過去ありキャラ(この場合イサギ)をあくまでサブにするか、最初から"元勇者の世直し"だけに絞るかすべきだった。2016/05/16
takave
2
そして4人はそれぞれの道へ。あたし1巻の頃から慶喜はいい魔王になると思ってるよ!2015/06/07
宮野香卵
1
廉造の言いたいこともわかるし、イサギの言いたいこともわかるし。誰も彼もが矛盾したこと、無理のあることを言っていないだけに、読むのが辛い。慶喜は大器晩成型な感じですかね。これからぐぐーんと伸びそうで、読み進めるのが楽しみです。そして愁とは共闘秒読み? いかにもラスボスっぽいのも出てきましたし、ますます続きが読みたくなってきました。2015/09/12
alleine05
1
微妙。苦しい状況でもあきらめず己の信念を貫こうとするイサギかっこいいという展開のはずなんだろうけど、むしろ「え、こういう苦難になることはわかりきってたことでしょ? それをいまさらぐちぐち思い悩んでないでさっさと行動しろよ」と思えてしまってすっきり楽しめなかった。あと終盤にわかりやすいラスボスキャラが出てきたのにもがっかり。こういうどちらの勢力にもゆずれないものがあって争っている作品は、こんなわかりやすい「諸悪の根源」を出してはいけないと思うのだけどな。本当に「諸悪の根源」なのかは現時点ではわからないが。2015/06/01
おっさんベース
1
世の中はうまくいきませんね。 苦悩に苦悩を重ねてすれ違っていくのです。 みんながみんな自分の信念を持って それが間違いではない。 そんな熱き人間のあれやこれやです。2015/05/31
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- 和書
- 少年之國 〈第3号〉