ファミ通文庫 見習い神官レベル１―亡き姫君のための狂想曲

佐々原 史緒【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2014/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 326p／高さ 15cm
• 商品コード 9784047299160
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

修練場を燃やしてしまってあわや落第かと思われたが、何とか進級を果たしたヨシュア。張り切って二年生をはじめようとした矢先―まさかのイジメの標的に！？刃を向けるでも毒を盛るでもない嫌がらせに、むしろ新鮮と思うヨシュアだが、突き止めた犯人は、何と最上級生の現首席だった！暴虐王の自主留年のせいで、とんでもない迷惑を被っているという彼女は、実は、暗殺者時代のヨシュアとある因縁があり…！？最凶嫁つき学園ライフ、好評第３弾！

著者等紹介

佐々原史緒［ササハラシオ］
東京都世田谷区出身。広告代理店勤務中、二人三脚漫画家の原作担当としてデビュー。２００１年、単独名義にて小説文庫本を初上梓（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

何とか落第を免れて進級を果たしたヨシュアが上級生の嫌がらせを受けたり、修練場を燃やした代償に成果発表会を行うことになった第三弾。成果発表会に招待される重要人物を狙う存在や、ヨシュアの過去の因縁も複雑に絡んできて、最初は自分だけで何とかしようとしたヨシュアも、スーリィンだけでなく子供たちやアフェクなどにも打ち明けて、みんなで助け合う関係になってきているのはいい傾向ですね。周囲の認知で顕在化する時間が増えて夫と一緒にいるのが嬉しそうな嫁ですが、物語もいよいよ終盤。夫婦も子供たちもみんな幸せになれるといいなあ。

2014/09/29

[いーたん]

子供達はみんな、良い子で癒されるます。とくにティエル。一巻の初期の頃を思うと本当に成長したというか、可愛くて良い子だ。今回の新キャラ。ネイラ先輩。いいですね〜芯の強さを感じました。そして今回の騒動も赤晶旅団が裏で糸を引いてました。また、ラストには塔側にも不穏なものがあることが示唆されており、今後の展開が気になります。ヨシュアとスーリィンが安心して笑い合える日が早く来るといいですね。個人的にはじわじわとティエルに惹かれはじめてます。

2014/12/26

[まりも]

ヨシュアの成長よりも子供たちの成長がよくわかる回。わがまま言ったり騒いだりするのは変わらんティエルたちですがヨシュアと色んな事件に関わった事でそれぞれの持ち味を生かしてヨシュアを助けようとする姿は立派です。アフェク先輩も含めて周りの人間に恵まれているのもヨシュアの人望のおかげなんですがヨシュア自身の闇がまだ残っているのが今後の課題かな。過去の因縁も絡んできた事で物語も終わりが近づいてるけどスーリィンと幸せになって貰いたいですね。

2014/10/01

[シュエパイ]

過去の罪が、彼の元に忍び寄ってくる……。そんな彼の罪の告白に、砂漠権利があるのは本人と遺族だけだからと、もし出会ってしまったら、せめて命だけは助けてくれるようお願いしようと。そう誓った学友たちが、未来の「天地の官」たちが、とても尊く愛おしいのです♪そして、赦したい、と答えを返した先輩の事も。不穏な未来の予感を残しつつ、とってもとっても心が暖かくなった一冊でした！

2014/10/11

[銀さん]

読了。面白かった。 ヨシュアの過去が追いかけてくるお話。 ネイラ先輩の復讐の仕方が、ちょっとしたいじめとか可愛すぎるだろう。 しかし、神官を目指す心構えは立派だったが、あんな無口で成り立つんだろか…主席なのに、不思議。 暴君アフェク先輩、嫌味なキャラのはずなのに妙に爽やかに感じる…なんかクセになったか？（笑） ストーリーより、キャラが立ってて楽しいと感じる作品でした。

2014/10/12