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内容説明
ダンテ逃亡の件でディルマに向かったカリンたち。一方シャキーラの元を訪れたディーは、ヴァレリアではなく自分の紋章官にならないかと誘われる。自身に下される危険な任務、そして、いまだ御しきれない左腕の暴走がヴァレリアを巻き込むことを懸念し思い悩むディーだが、そんな折、ルオーマの中枢である魔法院から火の手が上がる。その紅蓮の炎は、アーマッドに突如の訣別と大いなる混迷をもたらす戦いの合図だった―。逃れられない宿命、第10巻登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
38
ルオーマの中枢にある魔法院より火の手が上がった事件を契機に、ここから怒涛の展開で物語として大きな転換期を迎えましたね。密かに調査を進めていたシャキーラと皇太子がついに下した決断。そのため自らも追われる身となったディミタールの信じるものが根底から覆される状況で、神巫たちに向かう殺意と、彼が迫られた究極の決断。裏切りのショックから立ち直れないヴァレリアを何とか守り切ったディーは、うまく言葉にできない思いをついに行動で示してしまいましたが、状況としてはまだまだ大変そうですね。とても面白かったです。次巻も楽しみ。2014/10/15
まりも
28
色々急展開すぎる1冊。初っ端からこちらの予想外な展開で終始驚かされっ放しです。1巻からの伏線回収がこんな急に始まるとは思わんかった。一番の敵は身内というが今回のアーマッドで起きた事件はまさにそれですね。物語もいよいよ終盤という事でディミさんのデレ期が入りヴァレリアとのラブな展開もありましたが今後どうなるのか全く予想が出来ない状態。リヒテルナッハ家に関係する謎は何なのか、オルヴィアの目的も気になる。次巻はよ。2014/07/31
ナカショー
25
クライマックスに向けて展開が一気にスピードアップした感じ。まさかディーの身内がクーデターを起こすとは思っでも見なかったです。身内かヴァレリアかどっちかを選べと突きつけられた時のディミタール決断はホントにカッコよかった!流石だよディミさん‼︎次巻も非常に楽しみ。2015/10/12
シュエパイ
20
祖国の安寧と発展のために、ともに肩を並べて闘っていられた、そんな幸せな時間は過ぎ去っていき……流血と裏切りの時間がやってくる。なんでこんなことに、と動揺しつつも、二人(とベッチーナ)が離れ離れになる展開じゃなくってよかったぁ…。何が始まったのかうすうすわかるような気がしつつも、できれば、ベッチーナが笑顔で仮面を脱げるような未来が待っているといいなぁ。2014/10/11
しぇん
16
個人的今年度best3に入りますね。嬉野先生流石です。今まで世界観を広げてきてましたが、まさか主人公ディーの身内達がクーデータを起す側になる怒涛の展開とは想像出来ていませんでした。冒頭にクライマックスシーンを持って来た後、20年を超えるクーデータの準備が徐々に明かされていくのは、何とも言えない不気味さがあって良かったです。今回リヒテルナッハ一族の化物じみた強さが際立っていましたが、一族の秘密まで迫れませんでしたので続きが凄く気になります。そしてヴァさんが何時の間にか普通に立派に物語のヒロインになってますね2014/07/28