ファミ通文庫<br> ルガルギガム〈下〉運命の“王”と帰還の門

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ファミ通文庫
ルガルギガム〈下〉運命の“王”と帰還の門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784047295582
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「ここで出会うのが、ボクらの“運命”だったんだよ」―世界を滅ぼす使命を帯びた女神ラクエル。その孤独を垣間見てしまったソーヤだが、“王”となり側にいてという願いを受け入れるのは、日本への帰還を諦めるも同然。それはできない…。だがそんな葛藤に関わりなく、“黄昏の翼”の“王”と目される彼は、否応なくラクエルを巡る思惑や陰謀に巻き込まれていく。ソーヤを待つ過酷な対決と罠。そして彼は、苦い選択を迫られる―。

著者等紹介

稲葉義明[イナバヨシアキ]
TRPG関係や教養本、翻訳など書いている文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

39
思い切ったラクエルの告白を断り、やり残したことがあるような思いを抱えながらも、現代に帰る機会を得ることになったソーヤ。現代に対する隠せない郷愁の思いを持っていても、それでいてこちらの世界にも大切に思っているものがあって、そして何より相手の真摯な思いを知ってしまったら、そんな簡単に帰ることはできないですよね。上巻で構築されていった物語が、下巻で一気に動き出してひとつの結末を紡いでいく流れは素晴らしかったです。ワガママに見えるけど不器用な女神がこれからも笑顔でいられるように、ソーヤには頑張って欲しいですね。2014/04/04

あなほりふくろう

35
良かった。終章までの盛り上げ方、繋ぎ方が若干ぎこちなかったり、ソーヤのラクエルに対する心情の変化をもう少し丁寧に描けていればと欲張った文句をつけたくなるけど、クライマックスは真っ向から描き切ってきたあたりに、これまで培ってきた筆力を感じる。そしてこれだけ濃密な世界を構築できる作者がその描きたかった物語をボーイミーツガールとして一貫したことは小説を「世界<物語」と正しく理解している証左であり、その点も賞賛したいところ。小説家としてはまだ拙いながらかなりの伸びしろがありそう、これからが楽しみです。2014/04/07

まりも

34
傑作。上巻とは打って変わって一気に物語が動き出すので読んでいて引き込まれました。上巻で舞台をしっかり作り上げたからこその展開には圧倒されますね。神のいる世界に突然迷い込んでしまった少年が悩み苦しみながらも必死に戦い自分の答えを導き出す姿ってのはやっぱりいいな。神様ヒロインラクエルも可愛いし主人公との関係性もうまく使った展開でしたね。久々に真っ当なファンタジー作品を読んだような気がします。ファミ通文庫も何気にやるね。2014/04/03

Yobata

31
ラクエルの運命を知り彼女の孤独を見たソーヤだったが、彼女の望みである〈王〉の役目を担うことを選ぶと元の世界に帰れなくなってしまう。どちらかを選ばなければいけない時に星門が発見され、ラクエルも帰ることを勧めるものの…。後編。女神ラクエルの元に留まるか,元の世界の日本に帰るか選択を迫られるソーヤ。アラドの迷宮でメソポタミアの世界に渡ってから久々に日本での記憶を追体験し、さらに当の本人であるラクエルも帰ることを勧めるといって、日本に帰る雰囲気が満載の中、ケニーの裏切り,ザリンヌの登場で阻まれ、さらに→2015/03/29

海猫

23
上巻で感じた不満点が下巻で特に解消されることもなく読みにくかったとしか言えない。本格ファンタジーを書こうという意志は伝わるのだが小説としては結局設定を並べただけでまったく物語を紡ぎだせていないしこれでは乗れない。主人公の一人称もぎごちなく適切でないし現代に帰りたい気持ちもヒロインに対する想いも説明的でちっとも切実でなく気持ちが入らず。やろうとしていることに比べて筆力がぜんぜん足りてないように思う。2014/05/20

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