内容説明
長年仕えた領主の家に引退を願い出、老騎士・バルドは旅に出た。この世を去る日も遠くないと悟り、珍しい風景と食べ物を味わうために。相棒は長年連れ添った馬一頭の気ままな旅。彼は知らない。それが新たな冒険の幕開けとなることを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
33
引退した老騎士が旅に出たというハナシ。土地土地の美味い食事を楽しむ様子の、こちらまで唾がたまりそうな描写と、人や亜人、馬との心あたたまるふれあいと、戦うときの容赦ないやり方が、違和感なく同居しているので、ものすごくおもしろかった♪ 「仇討ち」の章は泣けた。しばらく干し葡萄を見ると思い出すと思う。架空の作物の描写も見事なのに、こういうエピソードで、実在する食材を出してくるのが、巧い。2014/09/17
みとと50
33
出だしがあんまり興味ない感じだったのにすっかり夢中に。面白かった。WEBで読めるので購入するつもりなかったのに欲しくなっちゃいまして。凡サーガーとは全く違うんですが、凡に求めていたものはこんな生命力だったんだなって思う。老境の騎士ですが、生命力に溢れてるんです。おじいちゃんなのにちゃんとオスなんです。小説自体にも生命力ってあるもんで、それを感じるんです。生きるって事は食べる事で、争ったり学んだり、取り返しの付かない事を悔やんだり、止まらない事なんです。騎士様は、老体に鞭打ちながらも生きてます。素敵です。2014/05/14
ぐっち
25
洋風水戸黄門?毎回チャンバラ&グルメ付きツアー。面白いですね!老騎士バルトをはじめ出てくるキャラが良い感じ。一行もだんだん揃ってきましたね。聞いたことの無い食べ物をバルトがうまそうに食べるシーンが秀逸。続きも読みます。2014/06/14
hisa_NAO
21
主人公に58歳の老騎士を据え、中世的世界観に剣技、異世界的グルメ、の異色ファンタジー。 グルメ要素は、なにせ食材が異世界の動植物なので、主人公の「うまい」に共感するには、想像力とリアル料理の素養を要する。かの名作漫画「ダンジョン飯」の方が想像し易い。かつ、食材のぶっ飛び方も。。。 剣技バトルは、残酷描写含めて、リアル。複雑な政治情勢や魔獣・魔剣等のファンタジー要素も謎が多く、今後が楽しみ。2018/02/11
宇宙猫
19
挫折。面白そうなんだけど、ショートストーリーを先に読んじゃったせいで進みが遅いのにイライラしちゃった。2016/05/01