内容説明
リ・エスティーゼ王国は、裏社会を牛耳る巨大組織「八本指」の脅威にさらされていた。その時、この国で己を全うする男たちが躍動する。アインズの命をうけ、情報収集の目的で王国に潜入した鋼の執事・セバス。“黄金”王女に忠誠を誓うも、己の弱さに苛立つ日々をおくる熱き兵士・クライム。圧倒的強者を目にし、抜け殻状態で王都に戻ってきた武の求道者・ブレイン。崩壊寸前の王国を舞台に三人の男たちがそれぞれの信念を胸に裏組織と対峙する!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ
49
魔法マンセーに飽き飽きしていて、戦士達の話はかなり嬉しい。アNPC達が枠組みを越えて行動しているほうがおもしろい。セバスの強い完璧執事は本当にカッコいいし、あれは女性は惚れる。この話で一番のイケメンかもしれない。ツアレを助けたのみならず、クライムに戦いを教える寛大さ。ツアレとの関係性も楽しみだ。クライムやブレインの二人が強者を目指す感性は本当にいいな。ナザリックはこれ以上に強くなれないからに、二人のような人間が追い詰めていくのかな。しかし、どうも戦士の戦いは頑張ったがゲーマーのニワカぽいのが残念だな。 2017/06/09
HANA
43
ダークファンタジー五巻。今回もweb版に加筆があっただけで、特にストーリー上に変わった所は見られず、登場人物の立場に一部変更があったくらいか。それにしても主人公の登場シーンが一箇所だけ、というのはどうしたことか。さらにはこの群像劇っぽい方が正統派ファンタジーっぽいのがなんともはや。姫の為に戦う若者、それを導く先輩剣士に年老いた師匠とまさに王道、そこは一癖も二癖もあるんだけど。まあ主人公側の無敵っぷりも、脇役達の正道っぷりも両方好みなんですけどね。下巻は独自のストーリーが展開するみたいなので楽しみである。2015/02/03
花揶〓書店員
39
『悪』の象徴であるナザリックでは異質とも言える正義感を持つ、守護者達と同格扱いを受けるセバス・チャンが今回の立役者。同時に敗北に心折れた剣士、自己省察する騎士、信念の下力を求める戦士等々、彼等を背景に蠢く陰謀と闘争も三者三様の観点で色付けされており、恐らくキャラクターの御披露目の段階なのだろうと解釈出来る。所々、腑に落ちない大筋や物足りない戦闘に一憂してしまうが、英姿颯爽と敵を屠るセバスは何とも見物で惚れ惚れする。誰かが困っていたら、助けるのは当たり前。「——助けて欲しいですか?」そして彼の矜持も、また。2016/03/30
とら
38
アインズ様の出番はほぼ皆無。上下巻で書き下ろしがほとんどと言うことだが、一体この作品はどこを目指しているのだろうか?(笑)と疑問を持ってしまうのは仕方が無いことであった。オーバーロードは?まあ確かに、ガゼフとか…転移した後の世界の色々な事情を知って、そこらへんが気になり始めたのも事実ではあるのだが。それに関連して、いま一番必要だと思うのは、この世界の「地図」だと思うんだよねこれ(笑)一応文章で大体は理解してるつもりだけど、これは”つもり”にしか過ぎないんだよなあ。さてこのイベントの顛末は如何に!?下巻へ!2014/01/25
こも 旧柏バカ一代
36
1巻でアインズに助けられた戦士長ガゼフと2巻でシャルティナに一蹴された剣士ブレインが再登場。ブレインはシャルティナの影に怯えてガゼフが止めなかったら自殺していた可能性があったがガゼフが彼を保護したおかげで落ち着く事ができた。そんな2人の前に元孤児で今は姫の近衛兵になっているクライムが関わってくる。そこに、アインズの命令で人の街を偵察していたセバスがクライムと出会う。セバスは街で拾った瀕死の奴隷を保護しており、その元主とトラブルになっていたが、、裏社会を牛耳る巨大組織「八本指」が関わっていた。それをセバスは2022/09/04